クアルコムとグーグル、自動車向けAI技術で協業拡大…CES 2026

クアルコムとグーグルが自動車業界における10年以上の協業関係を拡大
クアルコムとグーグルが自動車業界における10年以上の協業関係を拡大全 1 枚

クアルコム・テクノロジーズとグーグルはCES 2026において、自動車業界における10年以上の協業関係を拡大すると発表した。

両社は次世代車両の開発を加速し、エージェントAI時代における新たな機能を実現する。

今回の協業拡大により、クアルコムの「スナップドラゴン・デジタル・シャシー」とグーグルの自動車向けソフトウェアを統合したエンドツーエンドのソリューションを提供する。これにより自動車メーカーは、ドライバーのニーズを予測し、反応し、適応する次世代車両を開発できるようになる。

両社の協業は10年前、スナップドラゴンを搭載した組み込みアンドロイド・インフォテインメントの開発から始まった。この基礎的な取り組みがアンドロイド・オートモーティブOS(AAOS)の普及を促進し、グーグル機能を内蔵した業界初の車両開発につながった。

クアルコムとグーグル・クラウドは、IAA 2025で発表した「ジェミニ・エンタープライズ・フォー・オートモーティブ」の協業を基盤に、CES 2026でAI搭載ソリューションを展示。車両とクラウドを接続し、デバイス上とクラウドのモデルを組み合わせた柔軟なアーキテクチャを採用する。これによりドライバーへのリアルタイムなパーソナライゼーションが可能になり、高度な音声アシスタントなど新機能の展開が加速する。

クアルコムとグーグルは、開発サイクルの加速、品質保証の強化、車両メーカーの生産合理化を目指した統合リファレンス・プラットフォームを構築する。スナップドラゴン・コックピット・プラットフォームとグーグルのAAOSロードマップをアンドロイド17から連携させ、次世代ソフトウェア定義車両(SDV)と車載インフォテインメント(IVI)システムの基盤を構築する。

グーグルとクアルコムは、SDV向けAAOS(AAOS SDV)のスケーリングで提携する。主要スケーリング・パートナーとして、クアルコムはスナップドラゴン・デジタル・シャシー・プラットフォーム上で事前統合・最適化されたAAOS SDVソフトウェアを提供し、自動車メーカーの市場投入を加速する。

AAOS SDVは複数の車両ドメイン、安全規制表示要素を含む計器クラスター、きめ細かなOTAアップデート、グーグル・クラウド上のスナップドラゴン仮想SoC(vSoC)によるクラウドネイティブ開発などをサポートする。

クアルコムは、グーグル・クラウド上でスナップドラゴンvSoC仮想プラットフォームを導入する。これにより自動車メーカーは車両ハードウェアなしで、クラウド上で設計、テスト、検証が可能になる。グーグル・クラウドのArmベースのアクシオン・ベアメタル・インスタンス「C4A metal」を活用し、スナップドラゴンvSoCは高精度な検証と車載SoCとの整合性を提供する。

クアルコムは、スナップドラゴン・コックピット・プラットフォームを利用する自動車メーカー向けに、アンドロイドのライフサイクル管理を合理化する「プロジェクト・トレブル」を導入する。4世代のスナップドラゴン・コックピット・プラットフォームと14以上の個別SoCをカバーし、予測可能で安全なアップグレード、断片化の削減、セキュリティ強化を実現する。10年間の重要ソフトウェア更新計画により、自動車メーカーはアンドロイド更新の簡素化、統合の合理化、エンジニアリングコストの削減、市場投入の迅速化が可能になる。

《森脇稔》

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