キアが欧州Bセグ電動SUV『EV2』発表、最大航続448km…ブリュッセルモーターショー2026

キア EV2
キア EV2全 10 枚

ヒョンデ傘下のキアは、新型コンパクト電動SUV『EV2』をブリュッセルモーターショー2026で発表した。同社の電動車ラインナップにおけるエントリーモデルとなる。

【画像】キア EV2

EV2は全長約4mのコンパクトなボディに、先進技術と日常的な使い勝手を融合させたモデルだ。キアは『EV6』『EV9』『EV3』『EV4』といった電動車で実績を積み重ねてきたが、EV2はより手頃な価格帯のコンパクトセグメントに参入することで、欧州市場での顧客層拡大を狙う。欧州で2番目に大きい自動車市場であるBセグメントSUV市場は、今後10年で電動車の重要性が大幅に高まると予想されている。

力強いデザインと多彩なカラー

EV2は、キアのデザイン哲学「オポジット・ユナイテッド」を体現している。大型EVから着想を得た直立的なデザイン要素により、自信に満ちたSUVらしい佇まいを強調する。

垂直型のデイタイムランニングライトや最新の「スターマップライトシグネチャー」、際立ったショルダーライン、力強いホイールアーチが特徴的な外観を作り出す。ホイールは16インチから19インチまで選択可能だ。

ボディカラーは、ソリッド、メタリック、パール、マットなど幅広い選択肢を用意する。GTラインでは、ボディ同色のガーニッシュやバンパーの光沢アクセントにより、アウトドアアドベンチャーにインスパイアされたプレミアムな外観を実現している。

ピクニックボックス着想の室内空間

インテリアは「ピクニックボックス」コンセプトに着想を得て、開放的で落ち着いた空間となっている。ファブリック素材を多用し、直感的なデザインで論理と感情を融合させた。ラウンド型のダッシュボードが乗員を包み込み、快適性と広々とした印象を高める。

EV2には、キア最新のトリプルスクリーンccNCインフォテインメントシステムを搭載する。12.3インチのドライバークラスター、5.3インチの空調制御画面、12.3インチの中央タッチスクリーンディスプレイで構成される。アンビエントライティングと環境配慮素材が、モダンな室内の雰囲気を強化する。

キア最小のEVとして、EV2は新しいccNCライトインフォテインメントシステムも導入する。これは同じディスプレイレイアウトと主要機能を持ちながら、より低価格で提供される。両システムともOTAアップデートとキアアップグレードに対応する。

新開発のスライド・リクライニング式リアシートシステムが、日常の使い勝手を最大化する。リアレッグルームは885mmから、セグメントトップレベルの958mmまで拡大可能だ。シートを最前方にスライドさせると、ラゲッジ容量は最大403リットルに達する。さらにクラストップの15リットルのフランクも備える。

標準シート位置では、4人乗り・5人乗り両構成でヘッドルームは973mmを確保する。4人乗りモデルでは、シートを最後方にスライドさせた状態で968mm、最後方スライド・リクライニング状態で955mmとなる。

専用プラットフォームで広い室内

EV2はキアの専用電動プラットフォームを採用し、コンパクトなボディサイズながら上位セグメントに匹敵する室内空間を実現している。

ホイールベースは2565mmで、様々なシート配置に対応する。5人乗り構成のほか、独立してスライド・リクライニングするリアシートを備えた4人乗りレイアウトも選択可能だ。これによりEV2は、家庭のメインカーとして機能する柔軟性を持つ。

2種類のバッテリーと急速充電

EV2には2種類のバッテリーオプションを用意する。42.2kWhの標準航続バッテリーと、61.0kWhの長距離航続バッテリーだ。予想される航続距離は、標準航続版で最大317km、長距離航続版で最大448kmに達する見込みだ(WLTP認証待ち)。

両バージョンとも400Vアーキテクチャを採用し、急速DC充電に対応する。標準モデルは29分、長距離航続版は約30分で充電が完了し、あらゆる移動で迅速かつ便利な充電を実現する。

キアモデルとして初めて、EV2は発売時から11kWと22kWの両方のAC充電に対応する。これは欧州全域でAC充電インフラが主流であることを反映し、自宅や公共充電での柔軟性を高める。

EV2は、キアチャージと連携したEVルートプランナー、カードやアプリ不要のプラグアンドチャージ機能、V2L(車両から負荷へ)とV2G(車両からグリッドへ)による双方向充電により、完全に接続されたEV体験を提供する。これにより顧客は外部機器への電力供給や、グリッドへのエネルギー供給が可能となる。

上位セグメント並みの先進技術

EV2は、通常は上位セグメントに搭載される包括的な先進運転支援システム(ADAS)とコネクティビティ機能を提供する。

標準装備および選択可能なシステムには、ハイウェイドライビングアシスト2、前方衝突回避アシスト2.0、スマートクルーズコントロール2、ブラインドスポットビューモニター、サラウンドビューモニター、最新の駐車支援技術が含まれる。リモートスマートパーキングアシストエントリーは、スマートキーを使って車外から車両を操作できる、このセグメントで唯一の機能だ。

デジタル利便性は、キアアプリの完全統合、NFC・ブルートゥース・超広帯域技術を使用するデジタルキー、OTAアップデート、オンデマンド機能により強化される。選択可能な8スピーカーのハーマンカードンサウンドシステムが、車内体験をさらに向上させる。

持続可能性への取り組み

EV2は、内外装に10種類のマテリアルソリューションを適用することで、キアの持続可能性へのコミットメントを反映している。これには、バイオベースおよびBTXフリーの外装塗料、バイオベースプラスチック、バイオPUシート表皮、漁網から回収したリサイクルPET製のカーペットやフェルトが含まれる。

スロバキアのジリナ工場で生産されるEV2は、輸送距離の短縮、バリューチェーン全体での欧州雇用の支援により、市場志向の責任ある移動ソリューションへのキアの投資を示している。

欧州生産で2026年から

EV2は、キアのジリナ工場で生産される2番目の完全電動モデルで、EV4に続くものだ。生産は2段階で開始され、標準航続モデルが2026年2月に生産開始、長距離航続版とGTラインは2026年6月から生産される予定だ。

市場投入時期は、販売開始が近づいた時点で確定される。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ タンドラ で走行160万km…顧客にサプライズプレゼント
  2. ピックアップトラックの荷台に、積載型キャンピングキャビン「INFINITY 01」発表…Moon Star Export
  3. スズキ、『ジムニー シエラ GOZEL』初公開へ…6月14日「ジムニーサンライト2026」
  4. 日産『プリメーラ』、EVで約20年ぶりに復活…フィリピンモーターショー2026
  5. 8月から車検が変わる…ヘッドライトの「黄ばみ」に注意! DIYよりプロに相談
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. ホンダ「2026ビジネスアップデート」…次世代HV15車種投入、2029年度営業利益1兆4000億円
  2. インモールドコーティングコンソーシアム設立、型内塗装の国内普及めざす…武蔵塗料と岐阜多田精機
  3. ダイフク、520億円の成長投資でマザー工場再開発とドイツ企業買収…2030年に売上高1兆円へ
  4. ボルボカーズ、2028年以降の車両にアプティブのGen 8レーダー採用へ…悪天候や複雑な市街地でも高精度センシング
  5. 中国勢にも対抗する競争力のあるSDV開発に必要なものとは…アステモサイプレモス 木村篤仁氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る