「ダカール・ラリー2026」日本人唯一のライダー藤原慎也選手、初挑戦で見事完走

初挑戦の「ダカール・ラリー2026」を完走した藤原慎也選手
初挑戦の「ダカール・ラリー2026」を完走した藤原慎也選手全 20 枚

トライアルライダーの藤原慎也選手が、2026年1月3日から17日までサウジアラビアで開催された「第48回ダカール・ラリー」に初出場し、完走を果たした。23日には成果を報告するリリースが発表された。

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大会は15日間、総走行距離7983kmで、このうち4737kmが競技区間とされていた。藤原選手は初日から難コースに挑んだが、ステージ2で転倒し眼窩底骨折を負い、ステージ5では鎖骨を骨折する事故に見舞われた。医師からは継続走行は困難と告げられたが、藤原選手はレース続行を決断。

複視や骨折による激痛に苦しみながらも、藤原選手は完走だけに集中する戦略に切り替えた。2回設定されていたマラソンステージでは、メカニックのサポートなしで自らテントを張り、マシンを整備しながら走行を続けた。コースは砂丘、砂漠、渓谷、岩場など一瞬も気が抜けない難所ばかりで、時には最高時速160kmで走行することもあったという。

初挑戦の「ダカール・ラリー2026」を完走した藤原慎也選手初挑戦の「ダカール・ラリー2026」を完走した藤原慎也選手

藤原選手が使用した車両は、ホンダのモータースポーツ専門会社・HRCが開発した世界限定50台の特別なマシン、『CRF450 RX Rally』。高い信頼性とスムーズに回るエンジン、6速ミッションと振動の少なさが藤原選手の完走を支えた。メンテナンスを担当したのはイタリアの名門「RSモトレーシング」で、マシンの修理・整備だけでなく、ライディングや戦略の相談にも応じてくれた。

患部をテーピングで固めながら、路面のギャップを超えるたびに激痛が走る過酷な状況だったが、トライアルで培ったライディングスキルと3年計画での経験をフル活用し、ひたすらゴールを目指した。最終日には最後にレーサーとしての欲が出たのか転倒してしまったが、無事にフィニッシュエリアに到着。泥だらけになりながらも138kmのステージ13を走り切った。

藤原選手は二輪部門総合55位、RALLY2クラス44位で完走を達成した。「ダカール・ラリー全体が僕の完走をサポートしてくれているように感じるほど、多くの支えをいただいた。世界中からの応援が私を守ってくれたと思う」と語った。

初挑戦の「ダカール・ラリー2026」を完走した藤原慎也選手初挑戦の「ダカール・ラリー2026」を完走した藤原慎也選手

このプロジェクト・SMRP(Shinya Fujiwara Matsuo Manufacturing Racing Project)は2024年4月に始動し、藤原選手は国内外のレースに参戦しながら経験を積んできた。2024年10月にはモロッコ・ラリーで完走を果たし、ダカール・ラリーへの参戦権を獲得。その後もアフリカエコレース2025やISDE2025に参戦し、2025年7月に正式な参戦権を得ていた。

プロジェクトは松尾製作所をメインスポンサーとし、BARIKIが事務局を務めた。藤原選手は「この完走は決して一人では成し得なかった成果。皆様とともに掴んだ結果」と感謝の言葉を述べた。

《ヤマブキデザイン》

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