ウインタードライブで雪道などを走った後は、ボディはもちろんタイヤまわりの汚れが激しくなりがちだ。この記事では、タイヤとホイールの汚れを落として見た目と寿命を整える方法を、手順と注意点までまとめて紹介する。
しっかり洗車した後、愛車を少し離れて眺めてみると、なぜかすっきりしない。以前の輝きが戻っていないと感じた経験はないだろうか。そんなときは、タイヤの汚れが原因になっていることが多い。ボディはシャンプーやワックスでピカピカに仕上げても、タイヤはがんこな汚れが付着したままくすんでいるケースがある。これがクルマ全体の美しさを損なってしまうのだ。
そこで、ウインタードライブでタイヤまわりを汚してしまったこのタイミングで、抜本的にタイヤクリーニングを実施してみよう。タイヤがリフレッシュされれば、見違えるようにピカピカの愛車が戻ってくる。洗車が楽しくなるほど効果を実感できるはずだ。
◆雪道後にタイヤがくすむ理由と放置するデメリット
タイヤ(同時にホイールも)は走行中、路面の汚れを直接受けてしまうパーツだ。特にウインタードライブでは雪や泥などを巻き上げて走るため、路面に触れるトレッド面はもちろんサイドウォールにも汚れが付着しやすい。汚れが堆積するとタイヤは徐々にくすんでいく。
ただし、タイヤはもともと真っ黒なパーツなので汚れを強く感じることはない。しかし、よく見ると白っぽくくすんだり、薄茶色の膜がかかったように見えたりすることがある。これは汚れの付着が原因の場合が多い。カー用品店のタイヤ売り場に並ぶニュータイヤがツヤツヤで美しいのと比べれば、その差は一目りょう然だろう。
さらに、タイヤが汚れたままだと劣化の原因になることもある。長い目で見れば、タイヤの寿命を延ばし性能を最後まで引き出すためにも、定期的なタイヤクリーニングは欠かせない。
◆タイヤ洗浄の基本ステップ 水洗いとシャンプーの使い分け
タイヤをクリーニングするには、いくつかのステップがある。まず基本は水洗いだ。付着してすぐの汚れなら、水洗いだけで多くを洗い流せる。定期的に洗車し、ドライブから帰ったら早めに洗浄しているユーザーなら、汚れは気にならないレベルに収まるだろう。
さらに、クルマ用のシャンプーでタイヤも洗えば、汚れの多くは取り去れる。ただし、アルカリ性が強い洗剤を使っている場合、タイヤの劣化を早める可能性がある。タイヤへの使用は避ける、もしくはタイヤ対応を明記した洗浄剤を選ぶのが無難だ。
◆タイヤ専用クリーナーで落ちる汚れと失敗しないコツ
シャンプーまで終えたのに、冒頭で触れたように「すっきりしない」「くすみを感じる」なら、次のステップに進もう。用意するのはタイヤ専用のクリーナーだ。タイヤへのダメージを考慮して作られているため、洗浄力の高さや作業性の良さに加え、安心感も高い。デリケートなタイヤには、専用品を使うのが安全で近道だろう。
タイヤの汚れは、巻き上げた泥やほこりだけではない。アスファルト由来のピッチやタール、ブレーキダスト、タイヤワックスの残り、さらにはタイヤ自体の成分が劣化したものの堆積など、原因は多様だ。こうした汚れをまとめて処理するために用いるのがタイヤクリーナーである。
実際にタイヤクリーナーを吹きかけると、汚れが浮き出してくるのがわかる。汚れが激しい場合はブラシで軽くこすると、クリーナーが茶色く濁ってくることもある。クリーニングできている実感が強く、くすみの原因を体感しやすい工程だ。
デメリットとして、強くこすりすぎるとタイヤ表面を傷める可能性がある。対策はシンプルで、硬すぎないブラシを使い、同じ場所を力任せに磨かないこと。まずはクリーナーで浮かせてから、必要最小限の力で洗うのがコツだ。
◆仕上げはタイヤワックス 光沢の好みと汚れ対策で選ぶ
仕上げにタイヤワックスを使うのも良い。キレイな光沢を出すだけでなく、汚れを付着させにくくする効果も期待できる。ただし、テカテカした艶感が好みではないユーザーもいるだろう。近年は水性タイプなど、艶感を抑えたしっとり仕上げのタイヤワックスもラインアップされている。仕上がりの好みで選べばOKだ。
クルマの洗車の最初の一歩であり、同時に仕上げの印象を左右するのがタイヤのクリーニングである。クルマを一段階きれいに見せたいなら、少し気を付けてタイヤ洗浄を試してみよう。美しさに加えてタイヤの寿命を延ばす効果も期待できるので、週末の洗車で上記のメニューを実施してみると良いだろう。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後、出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。




