いすゞが協力、完全無人運転トラックの商用運用開始…Gatikが北米初の大規模展開

Gatikの自動運転トラック(いすゞベース)
Gatikの自動運転トラック(いすゞベース)全 2 枚

自動運転トラック開発を手がける米ガティック(Gatik)は1月28日、北米で初めて完全無人運転トラックの商用運用を大規模に展開したと発表した。

【画像】Gatikの自動運転トラック(いすゞベース)

契約ベースの売上高は6億ドルに上り、フォーチュン50小売企業向けに運転手・安全監視員を同乗させずに日々配送を実施している。

同社は2025年半ばに貨物専用運用を開始して以来、高速道路と一般道を昼夜連続で走行し、事故なく完全無人運転による配送を6万件達成した。安全性が検証され、商用でも実績を積み上げてきた貨物専用トラックが、テキサス、アーカンソー、アリゾナの公道で毎日配送を行っている。

運用の中核を担うのは、最先端AIと専用設計ハードウェアを統合した第3世代自動運転システム「ガティック・ドライバー」だ。商用での高頻度運行を可能にし、安全性、拡張性、解釈可能性を兼ね備えている。

同社の全長26フィート/30フィートのトラックは、テキサス州ダラス・フォートワース地域、アリゾナ州フェニックス都市圏、アーカンソー州北西部で、ほぼ24時間稼働している。流通センターと店舗の間で常温・冷蔵・冷凍の各商品を運び、配送頻度の向上、コスト削減、店頭の欠品防止につなげている。

Gatikの自動運転トラック(いすゞベース)Gatikの自動運転トラック(いすゞベース)

これまで複数の物流ネットワークで無人運転を累計2000時間超行い、流通センター、倉庫、小売店舗が密に連なるネットワークを結ぶ最長400マイルのルートで、公道の無人走行距離は1万マイルを超えた。

ガティックは運用開始に先立ち、連邦自動車運送安全局(FMCSA)や米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)を含む米運輸省(DOT)傘下機関に対して説明を実施。併せて、テキサス、アリゾナ、アーカンソー各州では、運輸局、公安局、車両管理当局(DMV)などの州機関とも事前に情報共有・協議を行った。

さらに地域受け入れ戦略の一環として、救急・消防・警察などの初動対応機関を含む地域関係者向けに訓練セッションを実施した。

今回の成果は、いすゞ自動車との継続的な協業によっても支えられている。同協業のもと、ガティックは同社のSAEレベル4自動運転システムを、いすゞの中型トラックに搭載している。この協業はガティックの現在の自動運転運用を下支えしており、いすゞとガティックは、拡張可能な自動運転物流を実現するための量産対応・自動運転対応車プログラムに向けた準備も継続して進めている。

現在、ガティックの自動運転トラックは、テキサス、アーカンソー、アリゾナ、ネブラスカ、カナダ・オンタリオなど複数市場で商用展開されており、今後は急速に拡大していく見込みだ。同社は現在、無人運転の運用を米国内の新市場へ拡大する準備を進めている。

《森脇稔》

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