HORIBAのグループ会社であるホリバ・インド社は、人工ダイヤモンドの幅広い研究開発を手掛けるプリスティン・ディープテック社の全株式を取得し子会社化する手続きを完了したと発表した。
ダイヤモンドは、熱伝導性や耐電圧性に優れ、次世代パワー半導体や量子センサーなど広範な分野に貢献する先端材料として注目されている。人工ダイヤモンド市場は今後10年間での大幅な市場拡大が見込まれている。
HORIBAグループは、長期的な成長を見据えた積極的な研究開発投資を重視している。1990年代以降、フランス、アメリカ、イギリスなど世界で研究開発体制を構築し、現地の顧客ニーズに応え続けることでグローバルに成長してきた。
多様な産業の集積・発展が進むインドを、将来的に世界をリードするイノベーション創出拠点の一つと位置づけ、現地での研究開発力強化を模索してきた。プリスティン・ディープテック社は、グジャラート州にある研究開発型スタートアップで、HORIBAグループとは2023年より取引関係にある。
今後の展望として、HORIBAは3つの方針を掲げている。
第一に、先端材料向けに新たな分析・計測ソリューションを創出する。人工ダイヤモンドの研究開発から製造装置開発まで一貫して対応できるプリスティン・ディープテック社の優れたノウハウと、HORIBAが長年培ってきたラマン分光などの分析・計測技術を組み合わせることで、ダイヤモンドウェハを含む先端材料の実用化および普及に貢献する分析・計測ソリューションを生み出す。
第二に、ダイヤモンド材料を用いた製品開発を加速する。ダイヤモンドを用いたセンサーなどの部品開発にも取り組み、HORIBA製品への搭載による性能向上に加え、部品単体での販売も視野に入れて事業化をめざす。
第三に、研究開発の中核拠点として先端材料・半導体ビジネスを牽引する。本件を契機として戦略的投資を継続し、現地ニーズに根差したソリューション提供の推進を通じて、ホリバ・インド社をHORIBAの先端材料・半導体ビジネスをリードする研究開発拠点として、段階的な機能強化と体制拡充を進めていく。
プリスティン・ディープテック社は2021年10月設立で、従業員数は7名。人工ダイヤモンドおよびMPCVD装置の製造・販売を主な事業内容としている。ホリバ・インド社は2006年設立で、従業員数は550名。自動車計測機器や医用計測機器の製造・販売を手掛けている。




