ヒョンデのミニバン『スターリア』、EVキャンパー提案…電動ポップアップルーフとソーラーパネル採用

ヒョンデ『スターリア』の「Camper Concept」
ヒョンデ『スターリア』の「Camper Concept」全 8 枚

ヒョンデは、ミニバン『スターリア』をベースにした「Camper Concept」を、ドイツ・シュツットガルトで開催されたCMT(キャラバン・モーター・ツーリスティック)見本市で初公開した。

【画像】ヒョンデ『スターリア』の「Camper Concept」

最新のスターリアをベースに開発されたこのコンセプトモデルは、欧州市場向けにカスタマイズされたプレミアムレクリエーショナルビークルとしての可能性を示している。量産化される場合は、スターリアのEVをベースとした完全電動車両となる予定だ。

欧州では電動モビリティと体験型旅行の需要が加速しており、日常的な使いやすさと快適な独立旅行の自由を兼ね備えた車両へのニーズが高まっている。ヒョンデは今回のCMT出展を通じて、欧州を中心とするキャンピングカー愛好家から直接フィードバックを得ることで、スターリアをキャンパー車両として展開する可能性を評価する。

最大の特徴は、完全統合型の電動ポップアップルーフだ。駐車時にはボタン一つで開閉でき、明るく開放的な居住空間を創出するとともに、キッチンエリアへのアクセスを向上させる。スターリアの空力効率を維持するよう設計されており、走行中の風切り音やバフェッティングを低減する効果もある。

オフグリッドでの冒険を求める旅行者向けに、ポップアップルーフには520Wの軽量複合ソーラーパネルが統合されている。1日平均5時間の日照時間で最大2.6kWhの電力を発電でき、36リットル冷蔵庫、ポータブルシャワー、キャビン温度制御システムなどの車載機能に電力を供給することで、航続距離の延長やオフグリッドでの自立性を高める。

プライバシーと快適性を向上させるため、キャビン後部には電子調整可能なスマートガラスを採用。専用タッチスクリーンモジュールで透明度と遮光を瞬時に調整でき、従来のガラスと比較して紫外線、熱、音響の遮断性能が大幅に向上している。

室内では、前部の2つのキャプテンシートが電動で180度回転し、広々としたラウンジのようなソーシャルエリアを作り出す。後部座席はボタン一つでフラットに折りたたまれ、2人用の快適な就寝スペースに素早く変身する。

量産版は先進的な800V高電圧アーキテクチャを採用し、最適条件下では約20分で10%から80%までのDC急速充電が可能となる。160kW(218PS)の前輪駆動電動パワートレインは、騒音や振動レベルが非常に低く、スムーズで予測可能な性能を提供する。

長距離高速道路走行や様々な積載条件下での乗り心地向上と静粛性向上のため、フロントおよびリアサスペンションの構造強化と追加の吸音材を採用。WLTP航続距離は1回の充電で最大400kmと推定され、同クラスの電動MPVの中で最長クラスの航続距離を誇り、プレミアム電動キャンパーの基盤としての適性を裏付けているという。

《森脇稔》

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