オーウエルの連結子会社のユニ電子、日本交通、NTTメディアサプライ、ESTsoft Corporationの4社は、AIアバターを活用したタクシー向けAI通訳サービスの実証事業を兵庫県城崎エリアで開始した。
近年、全国的に外国人観光客が急増しており、地方観光地におけるタクシー需要も拡大している。一方で、外国語対応が可能なドライバーの確保には限界があり、乗客対応の心理的負担も課題となっている。今回の実証はこうした課題解決を目的に、タクシー内でAIアバターがリアルタイム通訳と観光案内を行うことで、円滑なコミュニケーションを実現するものだ。
実証期間は2月12日から3月31日まで。日本交通のタクシー車両の後部座席に設置したタブレット上でAIアバターが動作し、英語・ドイツ語・中国語・韓国語に対応する。
主な機能は2つ。通訳モードでは、乗客とドライバー双方の音声を認識し、相手の言語へ自動翻訳する。車内の騒音や振動がある環境でも安定して動作し、自然な会話の流れを維持するリアルタイム通訳を搭載した。
トラベルモードでは、乗客との対話を通じ、周辺の観光地やグルメ情報を提案。現在地を地図上で可視化し、目的地への案内も可能だ。旅行中の没入感や親しみやすさを向上させる対話体験を提供する。
各社の役割分担は、ユニ電子がシステム設計・技術サポート、日本交通がタクシー車両提供・実証フィールド運用、NTTメディアサプライが事業企画・通信環境提供、ESTsoftがAIアバター技術の提供を担当する。
ユニ電子は本実証事業で得られた知見をもとに、システム設計の最適化と安定運用に向けた技術改善を進める。特に、走行中の振動・騒音環境における機器動作やネットワーク連携を検証し、車載システムとしての信頼性向上を図る。
また、タクシー以外の観光バス・ホテルなど、多様な設置環境にも導入できるよう、機器構成の標準化と展開性の強化にも取り組んでいる。




