マウザー・エレクトロニクスは、ルネサス エレクトロニクスの新型マイクロコントローラ「RA8D2」の取り扱いを開始した。
「RA8D2」は、完全な決定論的動作に基づいた低遅延かつリアルタイムな動作により、画期的なパフォーマンスを実現している。超高性能なグラフィックス周辺機能を多数搭載しており、IoTや産業機器特有の極めて高い要求水準に対応する設計となっている。
シングルコアおよびデュアルコアのオプションを備え、1GHzのArm Cortex-M85プロセッサに加え、オプションで250MHzのArm Cortex-M33プロセッサを搭載している。合計で7300 CoreMarkという圧倒的な演算性能を実現する。オプションのCortex-M33プロセッサにより、効率的なシステムパーティショニング(分割)とタスクの分離が可能だ。
内蔵のMRAMはFlashメモリと比較して、高い書き換え耐性、データ保持能力、消去不要による高速書き込み、バイト単位のアドレッシング、低リーク電流、および製造コストの低減など、複数の優れた特長を備えている。
パラレルRGBおよびMIPI DSIインタフェースを備えたグラフィックスLCDコントローラや、2Dグラフィックス描画エンジンなどの高解像度グラフィックス周辺機能を統合しており、高性能なグラフィックスアプリケーションを可能にする。また、16ビットパラレルおよびMIPI CSI-2カメラインタフェースを搭載し、カメラセンサからの画像・動画データの取り込みにも対応している。
さらに、AIアプリケーション向けのオーディオ・音声機能を支えるPDM/SSIインタフェースに加え、ギガビットイーサネット、TSNスイッチ、Octal SPI、USB、CAN FDなどの多彩な接続機能を備えている。
セキュリティ面では、チップ内蔵の暗号化エンジン、セキュアブート、セキュアデバッグ、工場プログラミングに加え、DLM(ライフサイクル管理)、タンパー保護、DPA/SPA耐性など、高度な保護機能が特長だ。「RA8D2」は、224ピンおよび289ピンのBGAパッケージで展開されている。
マウザーでは、ルネサスの評価キット「EK-RA8D2」も取り扱っている。本キットを使用することで、「RA8D2」の機能を容易に評価できるほか、ルネサスのFlexible Software Package(FSP)や統合開発環境「e2 studio」を用いた、組込みシステム開発が可能だ。
ユーザーは充実したオンボーディング機能や、豊富なエコシステム・アドオンを活用して、ビジョンAIやハイエンドHMI(ヒューマン・マシン・インタフェース)など、幅広いアプリケーションを実装できる。また、主要な周辺機能を迅速に評価できるサンプルプロジェクト集もダウンロード可能で、コンセプト実証(PoC)開発のスピードアップを支援する。
さらにマウザーでは、RX、RA、RE、およびRL78 MCUファミリに対応した、低価格なオンチップデバッガ兼フラッシュプログラマ「E2 Emulator Lite」も提供している。




