commonは、自動車関連事業者向けに、自動車販売台数予測、業務支援、関連法規の調査などを行うAIエージェント「Kuruma AI」の提供を開始したと発表した。
「Kuruma AI」は、GDP・金利・消費者物価指数などの経済シナリオを設定するだけで、メーカー別の将来販売台数を予測する。また、販売予測に基づいた販売在庫管理表の作成を行い、現場・経営でそのまま使えるアウトプットを提供する。
販売台数予測精度の検証では、2024年までの過去データを学習し、2025年1月から12月の新車販売台数を予測したところ、年間平均誤差率1.21%という高い精度を達成した。30万から50万台規模の月次販売台数に対して数千台以内の誤差にとどまっており、需要計画の実務に耐えうる精度を実現している。
経済シナリオに基づく将来需要予測では、GDP成長率・金利・CPIの経済指標をユーザーが自由に設定し、強気・標準・弱気など複数のシナリオで将来の販売台数を予測できる。予測期間は1か月から数年先まで柔軟に設定可能で、メーカー別の予測に対応する。結果はグラフとCSVで出力でき、ダウンロード・共有が可能だ。
販売予測に基づく販売在庫表や分析結果の自動生成機能では、AIが算出した販売台数予測をもとに、月別・車種別の荷繰り表を自動生成する。予測から帳票作成までをワンストップで完結できる。入庫予定・在庫残・販売見込みを一覧で可視化し、過剰在庫や欠品リスクを早期に把握できる。経済シナリオを変更し複数シナリオでの在庫シミュレーションが可能だ。生成された荷繰り表はExcel・CSV形式でダウンロードでき、既存の業務フローにそのまま組み込むことができる。
予測結果のAI自動解説・Q&A機能では、予測値が「なぜその数値になったか」を、AIが日本語で自動解説する。どの経済指標がどの程度影響しているかを提示し、チャット形式での追加質問にも対応する。自動車専門メディアやニュースサイトの関連記事をAIが自動収集し、予測と市場動向を照合できる。
自動車関連業務のAI支援では、販売レポート・市場分析資料・社内報告書など、日常業務で必要なドキュメントのドラフトをAIが自動作成する。データの集計・整形からグラフ作成まで、定型的な作業工数を大幅に削減する。自然言語での指示に対応しているため、「先月のメーカー別販売実績を前年比でまとめて」といった依頼をチャットで行うだけで、必要なアウトプットを生成する。業界特有の用語や商慣習を学習済みのため、自動車ビジネスの文脈に即した精度の高い出力が可能だ。
自動車関連法規のAI調査機能では、各国の安全基準・排ガス規制・関税制度・型式認証要件など、自動車の輸出入や販売に関わる法規情報をAIが横断的に調査する。対象国や規制カテゴリを指定するだけで、該当する法規の概要と最新動向を日本語で整理・提示する。法規改正や新規制の動向も自動車関連ニュースと連動して把握可能だ。調査結果は根拠となる情報源を明示した上で提供される。
対象は自動車関連事業者で、メーカー、ディストリビューター、ディーラー、中古車、部品メーカー、商社、オートローン・カーリース、保険、整備などを想定している。提供形態はSaaSで、主要ブラウザ対応、API連携可能となっている。想定利用部門は、経営者、経営企画、営業、生産、アフターセールス、物流、法務・コンプライアンス部門、財務、経理などだ。



