【ルノー アルカナ 新型試乗】常に期待値の上をいく、フルハイブリッドの俊敏な走り…島崎七生人

ルノー・アルカナ esprit Alpine FULL HYBRID E-TECH
ルノー・アルカナ esprit Alpine FULL HYBRID E-TECH全 16 枚

ルノーのSUV系では『キャプチャー』の上位モデルに位置づけられるこの『アルカナ』。ホイールベースはキャプチャーより80mm長い2720mmとし、他ブランドでも見かけるクーペルックで、実用性+αのスタイリッシュさにもこだわったモデルでもある。

【画像】ルノー・アルカナ esprit Alpine FULL HYBRID E-TECH

◆ルノー初?の電動パワーテールゲートが心地いい

試乗車は最新の個体で、先ごろ価格据置きで追加装備となった“電動パワーテールゲート”が備わっていた。電動……は記憶が正しければルノー車初だと思うが、実際の操作感はなかなかの心地よさ。

とくに閉じる操作(ゲート側のボタンは手が届きやすい)を実行した場合にゲートの下降に合わせてコーションのブザーが鳴り始めるのは一般的だが、このブザーがゲートが降り切る直前でスッと鳴り止み、最後はストッ!と静かに閉まるようになっている(そういえば作動中のメカ音もかなり静かだ)。この人の機微を弁えた優雅な所作にいたく感心した次第。

ルノー・アルカナ esprit Alpine FULL HYBRID E-TECHルノー・アルカナ esprit Alpine FULL HYBRID E-TECH

一方でクルマそのものには、MPVの『カングー』は別にして、目下のルノー車のどのモデルにも通じる“基本スポーティ”というキャラクターを実感する。

試乗車は季節に備えてスタッドレスタイヤ(ヨコハマice GUARD iG70・2024年製、サイズは225/45 R19 92Q・M+S)を履いていたため、夏タイヤとの差分(自重や硬度の違い)を念頭に試乗。乗り味は基本的にフラットにまとめられ、その上でステアリングの操舵感、クルマの挙動が無駄なくスッと反応を示す、ルノーらしいスポーティな味わいが実感できる。

◆常に期待値の上をいくフルハイブリッドのレスポンス

ルノー・アルカナ esprit Alpine FULL HYBRID E-TECHルノー・アルカナ esprit Alpine FULL HYBRID E-TECH

もちろん1.6リットルエンジンとモーター(こちらは2速)を4速電子制御ドッグクラッチマルチモードATで巧みに使い分けながらの走りにも無駄がない……というより、フルハイブリッドらしく、常にコチラの期待値の上をいくレスポンスで、言葉で表わせば俊敏な走りを披露してくれる。EV走行時のスムースさも魅力だ。

カタログ数値のWLTCモード燃費は22.8km/リットルだが、長距離で足を伸ばすような場合はもちろん、日常的な使用でも、クルマの特性を会得することで良好な燃費は得られそうな感触だ。

ルノー・アルカナ esprit Alpine FULL HYBRID E-TECHルノー・アルカナ esprit Alpine FULL HYBRID E-TECH

後席ドアの開口部形状は、クーペのシルエットの影響は少なく、乗降性は問題ない。後席は表皮の張りでやや硬めの着座感、寝過ぎていない背もたれ(ルノーのトルソアングルは25度というがアルカナもそうか?)と高めの座面により、キチンとした着座姿勢がとれる。後席背もたれを前倒しすると、僅かに角度が付くもののほぼフラットなラゲッジスペースが出現。

エスプリ・アルピーヌのブルーのアクセント(シートベルト含む)が施されたインテリアは、控えめながらセンスのいいあしらい。ステアリングヒーター、前席シートヒーターが装備されるのも嬉しいところ。

ルノー・アルカナ esprit Alpine FULL HYBRID E-TECHルノー・アルカナ esprit Alpine FULL HYBRID E-TECH

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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