相鉄グループの相模鉄道(本社・横浜市)は、2026年3月30日から新型車両「13000系」の営業運転を開始する。相鉄線内のみを走行する車両として、1編成8両を導入する。
●デザインブランドアッププロジェクト
同車両は、相鉄グループが2014年から進めている「デザインブランドアッププロジェクト」の新たなフェーズとして開発されたもの。従来のデザインコンセプト「安全×安心×エレガント」に、新たに「未来」を加えた。
外観は横浜の海をイメージした濃紺色「YOKOHAMA NAVYBLUE」を基調とし、水を切り拓いて進む海の生き物のような流麗で力強い造形を採用した。デザインはgood design company代表の水野学氏を中心に手掛けている。
前照灯は「未来を見つめる目」をイメージし、両端には新たに「Concept Emblem(コンセプトエンブレム)」を配置。前照灯内部には線路のさび色をイメージした配色を採用した。また車両前面中央には、YOKOHAMA NAVYBLUEのマット色を施した「センターパネル」を新たに導入している。
デザイン開発では生成AIを活用。スケッチや3Dモデリングで作成した原形デザインをAIに学習させ、数千パターンのバリエーションを生成。その中から選定した案をさらに人の手で修正し、完成度を高めたという。
●快適性とユニバーサルデザインを強化
車内はグレーを基調とした内装で統一。相鉄・JR直通線用車両「12000系」と比べて、先頭車の座席数を6席増やし、1編成あたり12席を増加させた。
ガラス製の荷棚や仕切り、貫通扉を採用し、開放感のある室内空間を実現。時間帯で色調が変化する調色調光式LED照明を採用した。
全車両にはベビーカー・車椅子対応のフリースペースを設置。優先席の一部には座席高さを高くした「ユニバーサルデザインシート」を採用し、立ち座りのしやすさに配慮した。
また、車内防犯カメラを設置するほか、「ナノイーX」搭載の空気清浄機を各車両に1台設置し、車内環境の向上を図る。
●電力使用量を最大39%削減
環境面では、IGBTタイプのVVVFインバータ制御装置を導入。既存車両と比較して、1両当たりの走行にかかる電力使用量を最大39%削減できる。
相鉄グループは2030年までに、鉄道事業で使用する電力によるCO2排出量を2013年度比で46%削減する目標を掲げている。13000系の導入により、年間約33.3tのCO2削減が見込まれるという。
相鉄13000系フォトウエディングプラン
●関連企画も展開:プラレールとフォトウエディング
新型車両の登場を記念し、関連企画も実施する。
タカラトミーの鉄道玩具「プラレール」では、「相模鉄道13000系」を2026年夏に発売する予定。詳細は後日、相鉄グループのウェブサイトなどで公表する。
また、相模鉄道と相鉄ホテルは「相鉄13000系フォトウエディングプラン」を2026年3月9日から販売する。横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズが提供するプランで、相模鉄道の車両センター(神奈川県海老名市)にて13000系を背景に撮影する。
撮影は年末年始を除く土日祝日のみで、1日1組限定。費用は495000円(税込)。車両前面や客車内、運転台、車両センターのピット内外などで撮影が可能で、撮影データ100カットのほか、ドレス・タキシード、ヘアメイクなどが含まれる。
●GREEN×EXPO 2027でも展示
相鉄グループは2027年に、相鉄本線瀬谷駅付近で開催される「GREEN×EXPO 2027(2027年国際園芸博覧会)」に出展する「SOTETSU PARK」で、13000系の実車展示を予定している。
同車両は「安全×安心×エレガント×未来」をコンセプトに開発された通勤車両で、相鉄線沿線のブランド価値向上を担う存在として位置付けられている。




