ヤマハの3輪スクーター『トリシティ300』に専用エアバッグ搭載、オートリブと共同開発

オートリブと共同開発したエアバッグシステムを搭載するヤマハ トリシティ300
オートリブと共同開発したエアバッグシステムを搭載するヤマハ トリシティ300全 3 枚

オートリブとヤマハ発動機は、新型三輪コミュータースクーター『トリシティ300』向けに革新的なエアバッグシステムを共同開発したと発表した。

【画像】オートリブと共同開発したエアバッグシステムを搭載するヤマハ トリシティ300

これにより、これまで主に高価格帯の大型二輪車でのみ利用可能だった先進安全技術を、より幅広いライダーへ提供するための重要な一歩となる。今回の協業は、オートリブがコア事業の枠を超えて事業領域を拡大し続けていることを示すものであり、同社の長期的な戦略方向性を支える取り組みとなる。

二輪車事故は予測が難しく、安全性向上には包括的なアプローチが不可欠。今回開発された新しいエアバッグシステムは、正面衝突が発生した際にライダーを保護するよう設計されている。

自動車安全のリーダーとして、オートリブはすべての道路利用者を守る革新的なソリューションに取り組んでおり、この新しい二輪車向けエアバッグシステムは、その取り組みを大きく前進させるものだ。

事故形態の多様性を踏まえ、今回のエアバッグはパネル部にシームレスに組み込まれており、衝突時にライダーの運動エネルギーを吸収しつつ、車両のバランスや収納スペースを維持できるよう設計されている。高い性能と信頼性を確保するため、この製品は高度なシミュレーションや実車衝突試験を含む、関連開発基準に基づく検証を実施している。

オートリブと共同開発したエアバッグシステムを搭載するヤマハ トリシティ300オートリブと共同開発したエアバッグシステムを搭載するヤマハ トリシティ300

エアバッグモジュールを搭載した新しいトリシティ300は、2026年前半にヨーロッパ仕様として市場投入される予定であり、エアバッグモジュールはオートリブが供給する。

オートリブは自動車安全システムをグローバル規模で提供するリーディングカンパニー。グループ各社を通じて、エアバッグ、シートベルト、ステアリングホイールなど、世界中の主要自動車メーカー向け保護システムを開発・製造・販売している。また、商用車向けソリューションや電動化に伴う安全ソリューションなど、モビリティセーフティ分野の製品も提供している。

同社は25か国で事業を展開しており、13のテクニカルセンターでイノベーション、研究、開発を推進している。約6万4000人の社員は「より多くの命を守る」というビジョンに情熱を注ぎ、品質をすべての中心に据えて活動している。2025年の売上高は108億ドルだった。

オートリブは1987年に日本でオフィスを立ち上げ、35年以上もの間、主に日本の完成車メーカー向けに自動車を含めたモビリティの安全ソリューション(エアバッグ、シートベルト、ステアリングホイールなど)の開発、製造、販売を行っている。日本の顧客の営業窓口としてグローバルでも重要な拠点であり、テクニカルセンター、生産工場(筑波事業所・中部事業所・広島事業所)、営業拠点を日本国内に持ち、約2000人の従業員が働いている。2024年度の売上高は1277億1900万円だ。

オートリブと共同開発したエアバッグシステムを搭載するヤマハ トリシティ300オートリブと共同開発したエアバッグシステムを搭載するヤマハ トリシティ300

《森脇稔》

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