車のエアコン臭は夏前対策がカギ! エバポレーター清掃で快適ドライブを取り戻す~Weeklyメンテナンス~

車のエアコン臭は夏前対策がカギ! エバポレーター清掃で快適ドライブを取り戻す~Weeklyメンテナンス~
車のエアコン臭は夏前対策がカギ! エバポレーター清掃で快適ドライブを取り戻す~Weeklyメンテナンス~全 1 枚

4月の気温上昇で久しぶりにカーエアコンを使うと、吹き出し口の臭いが気になることがある。原因になりやすいのはエバポレーターの汚れで、夏前にクリーニングしておくと快適性を保ちやすい。DIYで対応できる方法と注意点を押さえておこう。

近年は夏場の気温が高い状態が続き春先から暑さを感じる日も増えている。そのためカーエアコンを使い始める時期も早まり4月に冷房を使うケースは珍しくない。暑さに体が慣れていない時期はわずかな気温上昇でも車内が不快になりやすく、エアコンの出番が一気に増える。

ところが冬のあいだエアコンをあまり使っていなかったクルマでは、久しぶりに作動させたときに吹き出し口から嫌な臭いが出ることがある。このときまず疑いたいのがエバポレーターまわりの汚れだ。夏本番を迎える前に原因を把握しDIYでできる範囲のクリーニングを進めておくと、快適なドライブにつながる。

◆カーエアコンの臭いの原因と夏前に掃除すべき理由

エアコンの臭いにはいくつかの原因がある。たとえばダクト内部の汚れや、エアコンフィルターにたまったホコリ、湿気によるカビや雑菌の繁殖などだ。その中でも臭いの元になりやすいのがエアコン内部の奥にあるエバポレーターである。

エバポレーターは空気を冷やしながら除湿も行う熱交換器だ。エアコンガスが内部を循環する際、液体から気体へ変化する工程で気化熱を奪い、急激に温度を下げる。この仕組みによって車内へ送る空気を冷やしている。冷房時に除湿されるのもこの働きによるものだ。

このエバポレーターは構造上結露が発生しやすい。付着した水分は下部のドレンホースを通って車外へ排出されるため、エアコン使用中に車体下から水滴が落ちるのは珍しいことではない。ただし内部に湿気が残った状態が続くと、ホコリや汚れが付着しやすくなり、カビや雑菌が発生して臭いの原因になる。その空気がブロアファンによって車内へ送られることで、嫌な臭いとして感じやすくなるのだ。

◆エバポレーター清掃のメリットと見落としやすいデメリット

エバポレーター清掃のメリットは明確だ。エアコンの嫌な臭い対策になりやすく、夏前に車内環境を整えやすい。とくに通勤車やファミリーカーのように乗車時間が長いクルマでは、快適性への効果を実感しやすい。

一方でデメリットや注意点もある。1回の洗浄で必ず臭いが完全に消えるとは限らないことだ。原因がエアコンフィルターの汚れやブロアファン周辺の汚れ、車内に染みついた臭いにある場合は、エバポレーターだけ洗浄しても改善が不十分なことがある。

対策としては次の比較軸で考えると分かりやすい。

・吹き出し口だけ臭う→エバポレーターやダクト内部を疑う
・風量が弱い→エアコンフィルターの詰まりを確認する
・洗浄後も臭いが強い→プロによる分解洗浄も検討する
・カビ臭だけでなくホコリっぽさもある→車内清掃や内装の消臭も同時に行う

メリットだけで判断せず、臭いの原因を切り分けながら対策することが失敗を防ぐポイントだ。

◆DIYでできるエバポレーター洗浄の方法と注意点

ここまで読むとエバポレーター清掃がエアコン臭対策に有効だと分かるだろう。ただしエバポレーターは手が届く位置でゴシゴシ洗える部品ではない。多くの車種ではグローブボックス奥のエアコンユニット内に配置されており、直接取り外して洗うには周辺の機器類や内装部品を外す必要がある。本格的な分解清掃はDIYでは負担が大きく、無理をしないことが大切だ。

そこで活用したいのがカー用品店やホームセンターで入手できるエアコン洗浄剤である。DIYでのアクセス方法は大きく分けて2つある。

●フィルター側から洗浄する方法

ひとつ目はエアコンフィルターを外したスペースからノズルを差し込み、洗浄液を送り込む方法だ。比較的作業しやすく、初めてでも取り組みやすいのが利点である。

●ドレンホース側から洗浄する方法

もうひとつは車体下のドレンホースから洗浄液を注入する方法だ。内部の汚れを排出しやすい一方、車体下にもぐる必要があり、ホースの特定も必要なのでやや難易度が高い。ドレンホースかどうかを確認するにはエアコン作動時に水滴がポタポタ落ちてくるかを見ると判断しやすい。

洗浄液を注入すると内部の汚れを含んだ液が排出されることがある。これを何度か繰り返すと排出される液の汚れが少なくなり、洗浄が進んでいる目安になる。ただし内部の状態を目視できるわけではないため、説明書どおりの手順を守り、やり過ぎないことも重要だ。

◆カーエアコン清掃で失敗しないための注意点

DIYクリーニングは難しすぎる作業ではないが、いくつか注意点がある。

・洗浄剤は車種や施工方法に合った製品を選ぶ
・エアコンフィルターが古い場合は同時交換を検討する
・ドレンホース作業では車体の下にもぐる際の安全確保を最優先する
・臭いが改善しない場合は無理をせず専門店に相談する

とくに臭いが強いまま放置すると、夏場の高温多湿で不快感が増しやすい。早めに対策しておくことで冷房を使い始める時期のストレスを減らしやすくなる。

◆夏前のエアコン臭対策は早めのクリーニングが効果的

4月から初夏にかけてはカーエアコンを使い始める人が増える時期だ。久しぶりにスイッチを入れたとき吹き出し口の臭いが気になったら、エバポレーターやフィルターまわりの汚れを疑って早めに対処したい。DIYで対応できる範囲でも、正しい手順で進めれば快適性の改善は十分狙える。

夏本番を迎える前にエバポレータークリーニングとエアコンフィルター点検を行い、臭いの少ない快適な車内環境を整えておこう。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

《土田康弘》

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