自転車の交通違反に対し、反則金を科す「青切符」制度が導入される。改正道路交通法により4月から施行される予定で、対象は16歳以上の自転車利用者だ。
●青切符って何?
青切符とは、交通違反に対して刑事手続きではなく、反則金の納付によって処理する制度(交通反則通告制度)である。違反者には警察が「交通反則告知書」を交付し、一定期間内に反則金を納めれば刑事罰や前科がつくことなく手続きが終了する仕組みだ。
「青切符」という呼び方は、警察が違反者に交付する書類の色に由来する。交通違反の処理には大きく2種類があり、軽微な違反に適用される青色の書類が「青切符」、重大な違反で刑事事件として扱われる赤色の書類が「赤切符」である。正式名称は交通反則通告制度による「交通反則告知書」だ。
●自動車やバイクの交通違反に適用されてきた
この制度はこれまで、自動車やバイクの軽微な交通違反に適用されてきた。今回の法改正により、この仕組みを自転車にも拡大する。
従来自転車の違反は、警察による指導や警告が中心で、悪質な場合のみ赤切符として刑事事件になる仕組みだった。青切符の導入により、警告と刑事処分の間に「反則金」という中間的な処分が設けられることになる。
●自転車の事故が増加、従来の制度は抑止力が弱い
制度導入の背景には、自転車事故の増加がある。警察庁によると、交通事故全体の中で自転車が関係する事故の割合は約2割前後に達している。信号無視、一時停止無視、スマートフォン操作、逆走などの危険行為が問題となっている。
従来は警告が中心だったため抑止力が弱いとの指摘があった。一方で赤切符による刑事処分は書類送検や裁判に発展する可能性があり、軽微な違反には重い措置とされていた。
こうした課題を踏まえ、警告と刑事罰の間の制度として青切符を導入することで、自転車利用者の交通ルール遵守を促す狙いだ。




