ブラックベリーの事業部門QNXは、セーフティクリティカルなシステム向けに設計された安全認証取得済みの次世代組み込み向け仮想化プラットフォーム「QNX Hypervisor 8.0 for Safety」の一般提供開始を発表した。
QNX Software Development Platform 8.0を基盤として開発されたこのハイパーバイザーは、「ISO 26262 ASIL-D」「IEC 61508 SIL 4」「IEC 62304 Class C」などの厳格な機能安全規格への対応を想定して設計されている。安全認証取得済みの仮想マシンマネージャーを通じて、QNX OS for Safetyのリアルタイムマイクロカーネルで実証済みの分離保証を仮想化環境へ拡張する。これにより、ゲストOS内で異常動作や侵害が発生した場合でも、ベースOSやクリティカルな機能への影響を防止することが可能である。
フィジカルAIの進展により、自動車、ロボット、医療、産業機器などの分野では、自律的かつインテリジェントな新世代のソフトウェア定義型システムの導入が加速している。こうしたシステムの設計においては、厳格な機能安全保証が重要な課題となっている。フィジカルAIは、実環境において予測可能な動作が求められるリアルタイムの決定性に依存している。各種機能を統合しながら、セーフティクリティカルなワークロードを確実に分離し、かつシステム性能に影響を与えることなく障害を封じ込めるためには、安全認証取得済みのハイパーバイザーが不可欠である。



