レギュラーガソリン「170円」へ綱渡り、政府、予備費から8000億円積み増し[新聞ウォッチ]

レギュラーガソリン価格は一時190円台まで上昇。19日から1リットルあたり30.2円の補助金を再開した(写真はイメージ)
レギュラーガソリン価格は一時190円台まで上昇。19日から1リットルあたり30.2円の補助金を再開した(写真はイメージ)全 1 枚

その場しのぎの綱渡り状態が、一体全体いつまで続くのだろうか。給油のためにガソリンスタンドに立ち寄ったドライバーの中にはやり場のない苛立ちが収まらない人も多いことだろう。

先週3月16日時点のレギュラーガソリンの全国平均価格は1リットルあたり190.8円と史上最高値を記録した。ところが、政府が19日から1リットルあたり30.2円の補助金を再開したことで、3連休の週末には160円前後まで値下った店も少なくない。

ただ、中東情勢の緊迫化によって、ホルムズ海峡の封鎖が長期化する恐れもあり、この先も石油相場の高騰に歯止めがかからないことも予想される。

こうした状況下で、政府は2025年度予算の予備費から8000億円程度をガソリン補助金の財源となる基金に積み増し投入する方針という。「ガソリン補助に8000億円、政府、きょうにも閣議決定」と、各紙も1面などに取り上げているが、レギュラーガソリンの店頭価格を1リットルあたり170円程度に抑えるための補助金が枯渇しないようにするのが狙いのようだ。

記事によると、2025年度予算の予備費は残りが8106億円となっており、自然災害など非常時に備える一部を除き、残額の大半をあてることになるという。

旧暫定税率の廃止に伴い、石油元売り会社へのガソリン補助金も打ち切られたが、中東情勢の悪化で再開したことから、既存の基金の2800億円の残高のままでは4月中に基金が枯渇する恐れがあるという。

このため、25年度予算の予備費からも基金を積み増しすることで目標の小売価格の170円程度に抑制する方針のようだ。もっとも、これまでの補助の総額は8兆円を超えており、この先も原油高が進めば財政負担は限りなく膨らむことにもなる。日経社説でも「補助金開始から4年もたつのに一律のバラマキを繰り返す無策を批判されても仕方あるまい」との指摘も見逃せない。

2026年3月24日付

●トランプ氏、発電所攻撃「5日間延期」「イランと主要な合意」(読売・1面)

●首相、暫定予算を検討「不測の事態に備える」(読売・1面)

●春闘の賃上げ5.26%、3年連続の5%超、連合初回集計(読売・2面)

● 社説、ホンダ巨額赤字、中途半端で迷走したEV戦略(読売・3面)

●スズキ、インドでバイオガス、牛ふん由来、車燃料に(読売・8面)

●ガソリン補助に8000億円、政府、予備費から積み増し方針 (朝日・1面)

●ニデック不正会計の闇、「無責任野郎!」非現実的目標、全権限握る永守氏に逆らえず(朝日・7面)

●日産、米からSUV逆輸入『ムラーノ』国内販売へ(朝日・9面)

●原油高トランプ氏迷走、中間選挙控え対策効果なし (毎日・7面)

●主張、ホンダが初の赤字、EV戦略の練り直し急げ(産経・2面)

●石油備蓄放出「継続を」連盟会長、政府に要請視野 (産経・10面)

●違反取り消し4割連絡、神奈川県警取り締まり不正(産経・22面)

● 北米トヨタEVなど1590億円、投資計画市場拡大視野、強化へ(東京・3面)

●日本板硝子、再建に3000億円、銀行・ファンド増資し非公開化 (日経・1面)

●海峡封鎖、工場・運輸に波及、火力抑制や船減便、重油・軽油、元売り供給絞る (日経・3面)

《福田俊之》

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