ライディングギアブランドのTAICHIを展開するアールエスタイチが、自動車安全システム分野で世界トップクラスのシェアを持つオートリブと共同開発した、公道専用のオートバイ乗車用エアバッグベスト「T-SABE(ティーセーブ)」を発表した。
【画像】TAICHIのバイク用エアバッグベスト「T-SABE」
アールエスタイチはこれまでCE基準に基づくプロテクター開発でライダーの安全性を追求してきたが、今回さらなる安全性能の向上を目指し、世界中の自動車メーカーにエアバッグシステムを供給するオートリブとの共同プロジェクトを開始。30か月に及ぶ開発期間で膨大な物理演算シミュレーション、実車を用いたクラッシュテストを繰り返し、交通心理や事故実態に基づいた独自のアルゴリズムを構築した。サーキットとは異なる複雑な交通環境が介在する公道での事故状況に即した次世代の安全を具現化した。
T-SABEはエアバッグ展開時に身体と対象物の間に約75~80mmの空気層を形成し、従来のハードプロテクター(厚み約15~20mm)と比較して衝撃を吸収・分散させる時間を確保することで、ライダーへの身体的ダメージの低減を図る。
オートリブと共同開発した、公道専用オートバイ乗車用エアバッグベスト「T-SABE」
公道特有の事故パターンを分析して開発された高精度センサーを搭載し、立ちごけなどの軽微な振動と事故を的確に区別。検知から展開完了まで約0.049秒というレスポンスでライダーの胸部と背中を保護する。
ライディングを妨げないパターン設計で、電子ユニットを取り外すことでベスト本体の手洗いによる洗濯が可能だ。常に清潔な状態でツーリングから日常使いまで快適に使用できる。
スマートフォンとBluetooth連携し、専用アプリ「T-SABE CONNECT」でバッテリー残量の確認や電源のON/OFF管理が可能。転倒検知時には事前に登録した連絡先へ位置情報と共に緊急メッセージを自動送信する機能を備えている。
本製品は月額利用料といったサブスクリプション制を採用していない。本体購入後はメンテナンス費用などを除き、追加の運用コストなしで継続して使用できる。
オートリブと共同開発した、公道専用オートバイ乗車用エアバッグベスト「T-SABE」アールエスタイチ代表取締役社長の吉村裕彦氏は「アールエスタイチは創業以来、ライダーの安全を最優先に考え、ライディングをより快適にできるギアを追求してきた。世界の安全標準をリードするオートリブと、アールエスタイチが培ったライディングギアに対するモノづくりへの情熱が結びついた。T-SABEはただライダーを守るだけでなく、ライダーの快適で安全なライディングを提供し、永く楽しんでいただけるオートバイライフをサポートする」とコメントした。
オートリブ最高技術責任者(CTO)のファビアン・デュモン氏は「アールエスタイチとの協業は、モビリティの安全性を拡大し、モーターサイクルライダー向けの最先端保護システムを開発するという当社のコミットメントを実現するうえで重要なマイルストーンとなる。ライダー向け装備を設計・製造するアールエスタイチのようなパートナーと緊密に協力することで、実証済みの安全技術を製品へと組み込み、ライダー保護のレベルをさらに引き上げることが可能になる」とコメントした。
T-SABEは2026年3月27日から29日に開催される「第53回東京モーターサイクルショー2026」にて公開発表を予定している。




