キャデラック『リリックV』発売、Vシリーズ初のフル電動SUV…0-96km/hを3.3秒、価格は1890万円

キャデラック・リリックV
キャデラック・リリックV全 16 枚

ゼネラルモーターズ・ジャパン(GMジャパン)は3月25日、キャデラック初のフル電動電気自動車(BEV)、『リリック』の高性能モデルである「リリックV」(Cadilla Lyriq V)の販売を、全国のキャデラック正規ディーラーネットワークで開始した。

【画像全16枚】

同日、東京都内で発表会が開催され、GMジャパンの若松格代表取締役社長が登壇した。


●高性能“Vシリーズ”初のフル電動SUV

リリックVはレース直系“Vシリーズ”の伝統を受け継ぐ。若松社長は「Vシリーズはキャデラックのサブブランド。パフォーマンス・サブブランドとして20年以上の歴史がある」と説明する。リリックVは、GMのパフォーマンスとイノベーションのベンチマークとなっている“Vシリーズ”初のフル電動SUVだ。若松社長は「キャデラック史上最速。まさに異次元のパフォーマンスだ」と誇る。

ベースモデルのリリックは、新時代のラグジュアリーと独自性を追求しつつ、排ガスゼロを実現するべく開発された。2025年3月の日本市場導入以来、その唯一無二のデザインや優れた快適性、想像を超えるドライビングフィールが高い評価を得ているという。

そしてリリックVは、最新EVとしての先進の技術と卓越したパフォーマンス、キャデラックならではの洗練されたラグジュアリーが融合した1台だ。

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●“Vシリーズ”にふさわしいパフォーマンスとは?

リリックVは、EVならではの俊敏かつシームレスな加速性能を生かし、卓越したスポーツ性能を発揮する。デュアルモーターAWDが生み出す646PS(475kW)のパワーと904Nmのトルクは、専用ドライブモードの使用により、キャデラック史上最速の0-96km/h加速3.3秒というパフォーマンスを実現した。

マルチリンク式のサスペンションは、ラグジュアリーSUVにふさわしい快適性を保ちつつ、力強い走りと優れた旋回性能を両立しているという。フロントのブレーキシステムにはBremboの6ピストンパフォーマンスキャリパーを標準装備し、パワーとトルクを受け止める。指先で操作し、エネルギーを回生するブレーキ「バリアブル・リジェン・オンデマンド」はベースモデルと同様、物理ブレーキのフェードを回避しながら、パドル操作のみで完全停止まで制御できる。

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●クローズドサーキットでのみ走行可能なモード

ドライブモードは、走行シーンに合わせ、5つのモードを選択できる。「ツアー」「スポーツ」「スノー/アイス」に加え、アクセルレスポンスやブレーキフィール、サスペンションとステアリング、サウンドエンハンスメントに至るまで、好みに応じて各種設定を記録できる「マイモード」、「リリックV」専用の「Vモード」を装備する。

「Vモード」は「マイモード」と同様にカスタマイズが可能で、「Vモード」ボタンを2度押せば通常走行時の車両姿勢電子制御が低減される「コンペティティブ」モードとなり、一時的に駆動出力をオーバーライドし、アクセルを踏み込んだ瞬間、圧倒的なトルクを解き放つ。さらに長押しすればローンチコントロールが利用可能な「ヴェロシティマックス」モードへ移行し、レーシング由来の圧倒的なパワーと加速を体感できる。なおコンペティティブとヴェロシティマックスは、クローズドコースでのみ使用可能だ。「ご注意いただきたい」と若松社長。

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●航続は500kmを超えるか

航続は正式には公表されていないが、関係者によると、超高速を含む欧州のWLTPモードが471kmと言う数字なので、日本のWLTCモードで換算すると500kmは超えるのではないかと予想する。ちなみにすでに輸入された1台で、充電量98%で残走行距離が480kmと表示されていたという。充電方式は、日本市場においては200ボルトの普通充電とCHAdeMOの急速充電の2つに対応する。

●スポーティネスと洗練の融合、高性能と快適性の両立

エクステリアデザインについて若松社長は「長いフロントフードからルーフラインへと連なる流麗なサイドシルエットに加え、リリックV独自のフロントフェイシアやサイドロッカーデザインがスポーティネスと洗練とを融合させ、キャデラックならではのラグジュアリーデザインを具現化した」と語る。エクステリアカラーは、「ラディアントレッドティントコート」「エメラルドレイクメタリック」を含む全5色。

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車内空間は、キャデラックの伝統である高性能と快適性との両立を継承した。対角33インチの大型LEDディスプレイは“Vシリーズ”専用の構成画面を備える。ステアリングホイール中央の“V”バッジ、ステアリングアームのVモードボタン、レーザーアブレーション加工が施されたステアリング下部の装飾や、アルミニウム製のパドルなどが、リリックVが特別なモデルであることを示唆する。

●走行状況に応じたサウンドを生成、車外にも再生

23個のスピーカーで構成されるAKGスタジオオーディオシステムは、DolbyAtmosによる3D音響を実現する。さらに、EVSE(Electric Vehicle Sound Enhancement)が走行状況に応じたサウンドを生成し、再生する。その音は、車外向けの2基の専用スピーカー(45W)からVES(Vehicle Exterior Sound)として発信される。

販売方法は予約注文による期間限定の受注生産方式だ。オーダー受付期間は3月25日から6月21日まで。デリバリー開始は2027年初頭を予定している。価格は、全車両が右ハンドル仕様で、1890万円(消費税込)。

《高木啓》

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