BMWグループは2025年の事業目標を予想通り達成した。通年の売上高は1334億5300万ユーロとなり、前年比6.3%減少した。為替調整後では3.9%の減少となる。
この結果は、特に中国の自動車セクターにおける激しい競争を反映している。また、主に米ドルと韓国ウォン、中国人民元による為替換算のマイナス効果も要因となった。
研究開発費と設備投資は計画通り減少した。2025年の研究開発費は総額83億1900万ユーロで、前年度から緩やかに減少した。研究開発費の大部分は、全モデル・シリーズを対象とした車両のデジタル化と電動化に充てられた。また、BMW iX3や、BMW X5とBMW 7シリーズの後継モデルなど、ノイエ・クラッセの開発費としても利用された。通年の研究開発費率は6.2%まで引き下げられた。
計画通り、通年の資本的支出は72億3700万ユーロと大幅に削減され、その比率は5.4%となった。グループ全体の販売費および一般管理費も順当に減少し、6.1%減の106億600万ユーロを計上した。
グループEBTマージンは前年度並みとなった。2025年のBMWグループは、関税引き上げという強い逆風にもかかわらず、引き続き100億ユーロを超える税引前利益(EBT)を達成した。グループEBTマージンは7.7%で、前年度並みとなった。グループ純利益は引き続き70億ユーロを上回り、74億5100万ユーロを計上した。
自動車部門の利払前税引前利益(EBIT)は総額62億5900万ユーロとなった。EBITマージンは5.3%で、2025年3月時点の予測である5~7%の目標範囲に収まった。取得原価の配分からBBA資産の減価償却費を除いたEBITマージンは6.4%だった。2025年の関税の余波で、このマージンは推定通り約1.5%ポイント減少した。
自動車部門における通年のフリー・キャッシュ・フローは、合計で32億4000万ユーロに上った。営業活動によるキャッシュ・インフローは前年度比で減少したが、投資活動の減少を一部相殺した。棚卸資産、運転資本の減少も、自動車部門のキャッシュ・インフローにプラスの影響を与えた。2026年における同部門のフリー・キャッシュ・フローは、45億ユーロを上回ると予想されている。
金融サービス部門では好調を維持した。2025年の金融サービス部門では、信用融資やリースの新規契約件数がわずかに増加した。この主な原因は、ヨーロッパでの事業展開が好調だったこと、そして中国国内の金融機関が小売顧客への融資および保険商品の仲介手数料を大幅に引き下げたことにより、下半期において中国の競争環境が改善したことである。
その結果、同部門の新規契約件数もわずかに増加し、為替換算がマイナスに働いたにもかかわらず、通年で658億1800万ユーロを売り上げた。市場浸透率(金融サービス部門が新たにリースまたは融資したBMWグループ車両の割合)は、報告年度中に46.6%まで上昇した。
同部門の通年の税引前利益(PBT)は、24億100万ユーロを記録した。この減少の主な要因は、リース返却の売却による収益が減少したこと、そして、業務に伴う税金に対する過年度関連の評価が見直されたことで滞納税が発生し、その支払い義務が生じたことである。
BMWグループが2025会計年度に納車したプレミアム車は246万3681台となり、2024年並みの高水準に到達した。
世界規模でバランスの取れた事業展開のおかげで、中国における売上減少(-12.5%)は相殺され、ヨーロッパ(+7.3%)および南北アメリカ大陸(+5.6%)では堅調な売上増加を記録した。
この成長の主なけん引役は、販売台数を25%以上伸ばしたBMW 5シリーズ、そして33%伸ばしたコンパクトBMW X2だった。BMW M GmbHの納車台数は、14年連続で前年度の納車台数を更新する21万3449台を記録し、最も売れたモデルはBMW M2 CoupéとM3ファミリーだった。また史上初めて、BMW車の合計納車台数の10台に1台がBMW Mとなった。フル・エレクトリック車では、BMW i5、BMW iX2、BMW iX1が納車台数を大幅に伸ばした。



