スズキは3月27日に開幕した「東京モーターサイクルショー2026」で、7月に開催される「2026 FIM世界耐久選手権“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第47回大会」(鈴鹿8耐)の参戦体制を発表。環境負荷の低いサステナブルアイテムを全面に使ったマシンで戦う「チームスズキCNチャレンジ」として参戦する。プロジェクトリーダーの佐原伸一氏は、「目指すは優勝」と意気込む。
【画像】2026年仕様のサステナブルな『GSX-R1000R』
「チームスズキCNチャレンジ」としての8耐への挑戦は3年目。初年度から8位入賞と健闘したものの、2年目は転倒トラブルがあり33位の結果に。それでもトップ集団に引けを取らないタイムを計測しており、次への期待が高まっている。
「チームスズキCNチャレンジ」はスズキの社員で構成されるのが特徴。社内公募で選ばれた新たなメンバーを加え、環境負荷低減のさらなる推進と走行性能の向上を高いレベルで両立することを目指し、サステナブルアイテムの適用範囲を拡大しながら、8時間の耐久レースに三たび挑戦する。
2026チームスズキCNチャレンジGSX-R1000R
さらに並行して、全日本ロードレース選手権にフル参戦することも発表された。レースに必要なスキルの習得、車両開発の深化につなげる。
マシンは『GSX-R1000R』をベースにした2026年仕様の「2026チームスズキCNチャレンジGSX-R1000R」。サステナブルアイテムの性能や採用率をアップさせ、モータースポーツをよりクリーンに、さらに“勝利する”ことができるマシンに仕上げた。
使用予定のサステナブルアイテムは以下の通り。
燃料:トタルエナジーズ Excellium Racing 100(100%サステナブル燃料)
タイヤ:ブリヂストン 再生資源・再生可能資源比率を更向上したタイヤ
オイル:MOTUL バイオ由来ベースオイル
カウル、艤装類:トラス Bcomp(前後フェンダー、サイドカウル、シートカウル)、エコ不織布カーボン(燃料タンクカバー)
前ブレーキ:サンスター技研 熱処理廃止鉄製ディスク、サンスター技研/東海カーボン ローダストパッド
バッテリー:エリーパワー 車載LFPバッテリー、ピット電源供給用蓄電池
マフラー/排気管:日本製鉄/ヨシムラジャパン 環境配慮型チタンTranTixxii-Eco材
ドライブチェーン:アールケー・ジャパン カーボンブラックフリーのシール材を使用
ユニフォーム:アールエスタイチ 100%再生生地のチームポロシャツ
2026チームスズキCNチャレンジGSX-R1000R
シートカウルに描かれたスズキのポリシー燃料は昨年に引き続き、100%サステナブル燃料としたほか、タイヤは再生可能資源の採用比率と性能を向上。外観上の特徴にもなっている亜麻由来のカウルはシートカウルにも採用を拡大。さらに燃料タンクカバーに「エコ不織布カーボン」を初採用した。マフラーは再生チタンを採用した環境配慮型チタンをテールパイプすべてに採用。車体、エンジンそのものも性能向上を果たしているという。
2025年は、サステナブルアイテムを活用したレース活動で、通常の材料での活動と比べてCO2を約18%低減、重量で約2トンの削減になったという。レースの成績だけでなく、こうした数字を追うことで車体開発や次への活動につなげる。
ライダーは、引き続き津田拓也選手と、エティエンヌ・マッソン選手の起用を予定。3人目のライダーは未定だとした。
佐原伸一プロジェクトリーダーと津田拓也選手津田選手は、「今年の目標は昨年のレベルを超えることが目標になります。しかし、ライバルもどんどん強くなってきています。その中で、自分たちがサステナブルのパーツを使って、環境によいレース活動をしながらでも、他のメーカーやのチームに勝てるんだっていうところを証明して行くべく、全力で戦います」と参戦への意気込みを語る。
またプロジェクトリーダーの佐原氏は、「環境に優しく、しかも高性能を目指す。我々チームとしてはもちろん勝ちを狙っていきます。勝ちを狙わないと表彰がないだろうし、トップ10だってきっと難しい。だから我々は優勝を目指してるのはいつもと同じです」と勝利を誓った。
「2026 FIM世界耐久選手権“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第47回大会」は、7月3日~5日に開催。会場は鈴鹿サーキット。またチームスズキCNチャレンジとしては前哨戦となる「2026 MFJ全日本ロードレース選手権」は、4月4日の「第1戦 もてぎ2&4レース」でスタート、全7戦がおこなわれる。




