マツダのホットスタンプ技術、大河内記念生産特賞とものづくり日本大賞をW受賞…衝突安全性と軽量化を両立

大河内記念生産特賞贈賞式の様子
大河内記念生産特賞贈賞式の様子全 4 枚

マツダは、ホットスタンプ加工技術の開発における革新性が高く評価され、第72回大河内賞において最高賞「大河内記念生産特賞」を初めて受賞するとともに、第10回ものづくり日本大賞において「経済産業大臣賞」を4回目となる受賞を果たした。

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今回受賞したホットスタンプ加工技術は、鋼板を加熱して軟化させた状態で成形し、金型内で急速に冷却することで高強度・高剛性を実現する車体製造技術。マツダは本技術において、冷却時間を大幅に短縮するとともに、従来必要とされていたレーザーカット工程を不要とする新たな工法および部品構造を開発した。

従来は両立が困難とされていた「衝突安全性」と「軽量化」「生産性」を、制約を創造に変える技術革新によって、高次元で同時に達成したことが高く評価された。本技術は、すでに「CX-60」など複数の車種に採用されているとともに、2026年春に日本で発売予定の新型「CX-5」にも一部技術が反映されている。

大河内賞は、公益財団法人大河内記念会により、生産工学、生産技術、生産システムの研究開発ならびに社会実装に関する業績を表彰するもの。中でも「大河内記念生産特賞」は、生産技術分野において特に顕著な業績に贈られる最上位の賞だ。

受賞理由として、強度や板厚の異なる鋼板を最適に配置する設計により、衝突安全性能を1.6倍に高めつつ34%の軽量化を達成している点が挙げられた。さらに、生産性を従来比4倍に向上させ、コストを34%低減し、市販車両への適用まで実現した点が評価された。

ものづくり日本大賞では、部品構造の進化と独自の金型構造により、世界で初めてBピラーでのレーザーカット工程を廃止し、生産性・コストを大幅に改善するとともに、CO2排出量の低減を実現した点が評価された。

《森脇稔》

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