トヨタ、ダイムラートラックとボルボの燃料電池合弁セルセントリックに参画へ…大型商用車向けで協業

(左から)ダイムラートラック CEO カリン・ラドストロム、トヨタ自動車 代表取締役社長 佐藤 恒治、ボルボ・グループ CEO マーティン・ルンドステット
(左から)ダイムラートラック CEO カリン・ラドストロム、トヨタ自動車 代表取締役社長 佐藤 恒治、ボルボ・グループ CEO マーティン・ルンドステット全 2 枚

トヨタ自動車は3月31日、ダイムラートラック、ボルボ・グループ、セルセントリックと燃料電池の大型商用領域における協業に関する基本合意書を締結したと発表した。

トヨタは、ダイムラートラックおよびボルボ・グループと対等な持分比率を目指して、セルセントリックに参画する。必要な手続が完了した場合、トヨタはセルセントリックの合弁パートナーとなり、3社は対等の持分比率をもとに協力関係を強化する。

◆トヨタのセル技術と商用車ノウハウを融合

お互いが培ってきた経験やノウハウを通じて、大型商用車向けの燃料電池システムの開発、生産、事業化を推進する。具体的には、トヨタとセルセントリックで、燃料電池の心臓部であるセルの開発や生産、およびそれと直接連動する構造設計や制御要素を一体的に運営し、両社の技術を生かした燃料電池システムを作ることを目指す。

ダイムラートラック、ボルボが有する豊富な商用車技術に、トヨタのセル開発・生産技術ならびに製造に関する豊富な経験が加わることで、セルセントリックは一層の技術的優位性と市場競争力を獲得する。

セルセントリックは、大型商用車向け、およびその他用途向けの燃料電池システムを開発、生産、販売する中核的な拠点となるよう取り組んでいく。さらに、水素のバリューチェーン全体にわたる業界団体やパートナーとの協力により、水素供給およびインフラ整備の初期段階の構築を積極的に後押しすることを目指している。

◆水素社会の実現に向けて貢献

水素を重要なエネルギーの一つと位置づける各社は、セルセントリックを通じて燃料電池システムの技術革新を加速させ、水素社会の実現に向けて貢献していく。

ダイムラートラックのカリン・ラドストロームCEOは「トヨタがセルセントリックの株主として参画する予定であることを大変嬉しく思う。これにより、開発体制を強化し、水素技術をさらに拡大することが可能になる。輸送部門の脱炭素化において、水素技術はバッテリー式電気駆動システムを補完すると確信している」とコメントした。

ボルボのマーティン・ルンドステットCEOは「トヨタとの協業を拡大できることを大変嬉しく思う。セルセントリックを通じて、水素利用の普及を加速させ、臨界点に到達させることができるだろう。トヨタが参画することは、産業の脱炭素化を実現するための大きな飛躍となる」と述べた。

トヨタ自動車の佐藤恒治代表取締役社長は「商用分野で高いノウハウを持つセルセントリックと、乗用車の領域で約30年の開発の歴史を持つトヨタが互いに力を合わせることで、世界一の大型商用車向けシステムを提供できると信じている。水素社会の実現に向けて、トヨタも意志ある仲間と共に貢献していく」とコメントした。

《レスポンス編集部》

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