埼玉県毛呂山町で4月5日、「ゆずの里 毛呂山町 昭和平成名車展示会」が開催され、内外の約190台のクラシックカーやスーパーカーが集まり、大盛況となった。
「旧車会の開催で町おこしを!」と、数年前に民間の熱意で提案したイベントが実現した。埼玉県を中心に精力的に旧車イベントを開催し、様々な実績を上げている日本旧軽車会(吉崎勝会長)へ働きかけ、町の有志で「毛呂山 車とバイクを愛する会」を結成。数々の旧車オーナーでもある井上健次町長が強力にバックアップして開催にこぎつけた。
参加資格は、昭和から平成12年(2000年)にかけての、内外の2輪、3輪、4輪車、およびスーパーカーや陳車、限定車など。
開催場所となった旧オークション会場跡地には、これら190台がエントリーした。中でもひときわ目についたのが、デ・トマソ『パンテーラGTS』やフェラーリ『ディーノ』といったスーパーカー。また、スタイリッシュなフランスのリア・エンジン、コンパクト・スポーツクーペ、シムカ『1200S』は市場流通は非常に少ない希少車だ。
東急くろがね工業の『KW8型』、いわゆる「くろがねオート3輪」もかなり希少な存在。バーハンドルから丸ハンドルへと変更された末期型だ。当時のオオタ自動車製水冷OHV4気筒1000ccエンジンを搭載。何と「埼6」のシングルナンバーで、動態保存されているのは極めて少ないと思われた。
1980年代にトヨタカローラ店で販売された車種限定のオーナーズクラブ「TOYOTA カローラ店80's」は、当時ののぼり旗を立てて5台が参加していた。低グレードの『カローラ』TXは父から息子へと受け継がれた2桁ナンバー車。また5ドアのカローラZX・1600EFIはめったにお目にかかれない1台であった。
このほかスバル『1000』スポーツやシトロエン『アミ6』、MG『YA』『TD』、三菱『ギャラン ラムダ』、2スト時代のスズキ『キャリイ』や『フロンテクーペ』、フォード『マーベリック』、アウトビアンキ『A112』アバルト、日産『スカイライン』1800バンなどバラエティに富んだクルマが並んだ。
井上町長が持ち込んだ愛車は、いすゞディーラーの工場長が所有していたものを譲り受けたといういすゞ『ベレット』1800GT。ほぼノーマルでコンディションも良好という。このほかにも3代目トヨタ『コロナ』やスズキ『カプチーノ』、ホンダ『CBX400F』、カワサキ『W1』など、多数の旧車を所有するマニアである。「こんなに皆さんに集まってもらうとは驚き。毛呂山の活性化のためにもまた次の開催に向けてしっかりと準備できれば」と話していた。
全面協力した吉崎会長も、ギャラリー車を含めての混雑ぶりに「もう大変」。大勢のスタッフを割いて交通整理等を行ったが、周辺道路は渋滞が発生するなどした。「アクセスや会場、トイレなどを含め、次回は町にまた違った場所を選定していただき、よりスムーズに開催したいですね」。改めて旧車人気の「熱さ」を感じ取った初開催であった。




