メルセデスベンツ EQS 改良新型、ステア・バイ・ワイヤをドイツ量産車で初搭載…プロトタイプの写真公開

メルセデスベンツ EQS 改良新型のプロトタイプ
メルセデスベンツ EQS 改良新型のプロトタイプ全 8 枚

メルセデスベンツは、最上位EVセダンの『EQS』改良新型にステア・バイ・ワイヤ技術を採用すると発表した。プロトタイプの写真を公開している。

【画像】メルセデスベンツ EQS 改良新型のプロトタイプ

ドイツの自動車メーカーとして初めて、この技術を量産車に搭載する。市場投入からわずか数カ月後に同技術が利用可能になる予定だ。

メルセデスベンツ EQS 改良新型のプロトタイプメルセデスベンツ EQS 改良新型のプロトタイプ

ステア・バイ・ワイヤとは、ステアリングホイールとタイヤを機械的に直接つなぐのではなく、電気信号でタイヤの向きを制御する技術だ。これにより、ドライバーとクルマの関係が根本から変わる。操舵感は「正確で直感的、かつ軽い」と表現されており、日常走行でのメリットも大きい。

路面の凹凸によってステアリングホイールに伝わっていた不要な振動も排除できる。タイヤと路面の接触状態は、操舵輪の復元力をもとにモデルごとに計算され、メルセデスベンツらしい自然なステアリングフィールは維持される。

メルセデスベンツ EQS 改良新型のプロトタイプメルセデスベンツ EQS 改良新型のプロトタイプ

また、ステア・バイ・ワイヤの採用によりステアリングホイールをよりフラットで薄型にできるため、室内空間が広がり、ドライバーディスプレイの視認性が向上する。乗り降りもしやすくなり、ブランドが掲げる「ウェルカム・ホーム」の感覚をより強く演出する。

走行性能面では、スポーティさと快適性の両立をさらに高めた。サスペンションの専門家がさまざまな状況に応じてステアリングギア比を柔軟に調整。後輪操舵との連携も最適化されており、高速走行時には後輪が前輪と平行に操舵されることで安定性が高まる。

安全性については、テストベンチ・テストコース・公道での総合検証を含む100万km超の走行テストを完了している。高精度センサーと高性能制御ユニットに加え、冗長システム構造(信号経路を2系統確保)を採用。万一の完全故障時でも、後輪操舵とESPによる車輪個別のブレーキ介入によって横方向の制御が可能だ。

メルセデスベンツ EQS 改良新型のプロトタイプメルセデスベンツ EQS 改良新型のプロトタイプ

ステア・バイ・ワイヤシステムは、EQSの全パワートレインおよび10度後輪操舵との組み合わせで選択できる。オプションとして設定され、従来の電動機械式ステアリングも引き続き選択可能だ。

さらに、フラット化したステアリングホイールに合わせて新開発のエアバッグ構造も採用した。ステアリングホイールのリムが閉じていなくても、内部の支持・折り畳み構造によってエアバッグが安定した形状で展開する。安全基準は従来と同等の水準を維持しており、受動安全の細部にまで革新を徹底するメルセデスベンツの姿勢を示している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタが『カローラクロス・ピックアップ』開発中か? 日本市場でヒットの予感
  2. メルセデスベンツ『Cクラス』新型、約1060万円から欧州受注開始…航続762kmのEVに
  3. 「乗ればいい」から「見ていい」へ…新型ネオレトロに異業種コラボ、二輪デザイントップが明かすスズキの“変化”と“進化”の理由
  4. 新型キャンピングカー「AOSAGI」発表へ、YouTuberクピ男氏と日本特種ボディーが共同開発
  5. 雨の季節、濡れた傘をすっきり収納! 車内快適「傘入れ」[特選カーアクセサリー名鑑]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. シトロエン『C3』新型にEV「e-C3」、航続388km…399万9000円から
  2. 「もはや地図事業だけではないHERE」…人とくるまのテクノロジー展2026初出展の背景を枝代表に訊ねる
  3. セキュア開発における脅威分析【自動車セキュリティ解説 第2回】
  4. 英Parkopedia、新APIでEVの「充電不安」解消へ…公共充電器の最大43%が実質利用不可という業界課題に対応
  5. 6/23申込締切 次のステップを模索する中国自動車メーカーの戦略を俯瞰する
ランキングをもっと見る