ポルシェ『911 GT3 S/C』、GT3初の全自動オープントップ登場…510馬力の自然吸気ボクサーに6速MT

・ポルシェが911 GT3初となるフルオート電動ソフトトップを備えた「911 GT3 S/C」を発表。車重は1497kgに抑えられている。

・4.0リッター自然吸気水平対向6気筒エンジンは375kW(510PS)/450Nmを発生し、0-100km/h加速3.9秒、最高速313km/hを実現。

・ボンネット・フェンダー・ドアにカーボンファイバーを採用するなど911 S/Tゆずりの徹底した軽量化を実施。限定モデルではなく通常ラインナップとして設定される。

ポルシェ『911 GT3 S/C』
ポルシェ『911 GT3 S/C』全 10 枚

ポルシェは、「911」シリーズのハイパフォーマンスモデル『911 GT3』初となるフルオート電動ソフトトップを備えた「911 GT3 S/C」を発表した。

【画像】ポルシェ『911 GT3 S/C』

■911 S/Tの軽量ボディと911 GT3のエンジンを融合

911 GT3 S/Cは、『911 S/T』の軽量ボディ設計と、911 GT3の4.0リッター自然吸気水平対向6気筒エンジンを組み合わせたモデルだ。エンジンは375kW(510PS)、最大トルク450Nmを発生する。

ポルシェ『911 GT3 S/C』ポルシェ『911 GT3 S/C』

変速機は軽量ショートレシオの6速MTスポーツトランスミッションのみの設定で、ドライビングプレジャーを重視したモデルとしての位置づけを明確にしている。

現行911ラインナップの中で純粋な2シーターオープンモデルはこの911 GT3 S/Cのみであり、2019年の『911スピードスター』を彷彿とさせる存在だ。ただし、スピードスターとは異なり、限定モデルではなく通常ラインナップとして設定される。

■徹底した軽量化で車重1497kgを実現

ポルシェ『911 GT3 S/C』ポルシェ『911 GT3 S/C』

フルオートソフトトップを備えながら、車重はわずか1497kgに抑えられている。これは991世代の911スピードスターと比べて約30kg増にとどまる。

ボンネット、フェンダー、ドアはカーボンファイバー製で、911 S/Tから受け継いだ部品だ。カーボンファイバー製スタビライザーおよびシアプレートも同様に流用される。

ポルシェ『911 GT3 S/C』ポルシェ『911 GT3 S/C』

ブレーキはPCCBシステムを標準装備し、鋳鉄製ブレーキより20kg以上の軽量化を達成。フロント20インチ、リア21インチのセンターロックホイールはマグネシウム製で、回転質量を約9kg削減する。

ソフトトップのリブにもマグネシウムを採用。40Ahリチウムイオンバッテリーの採用により、従来型バッテリーと比べて約4kgの軽量化を果たしている。

■フルオートソフトトップの構造

ソフトトップにはマグネシウム製リブを採用し、クローズ時にはクーペに近いルーフラインを実現する。停車中または時速50km/h以下の走行中に約12秒で開閉が可能だ。

電動ウインドデフレクターはボタン操作で2秒以内に展開し、時速120km/hまでの走行中でも操作できる。

■高回転自然吸気エンジンと走行性能

ポルシェ『911 GT3 S/C』ポルシェ『911 GT3 S/C』

4.0リッターエンジンは最新の排ガス規制に対応し、2基のパティキュレートフィルターと4基の触媒コンバーターを装備する。シリンダーヘッドは先代911 GT3から改良され、『911 GT3 RS』ゆずりのアグレッシブなカムシャフトを採用。0-100km/h加速は3.9秒、最高速は313km/hに達する。

エンジン回転リミットは9000rpmで、デジタルインストゥルメントクラスターの「トラックスクリーン」モードではタイヤ、オイル、冷却水、燃料の必要情報のみを表示する。

■外観と内装

ブラックのウインドスクリーンフレームと911 S/Tゆずりのフェンダー・ドアが特徴的な外観を形成する。マトリクスLEDヘッドライトの採用により、フロントバンパーの補助灯を廃止し、エアインテーク面積を拡大した。

オープントップの911として初めて、リトラクタブルリアスポイラーにガーニーフラップを装備する。

内装はブラックレザーを基調とし、カーボンファイバー製プルハンドル付きの軽量ドアパネルを採用。ステアリングホイール左側にはロータリー式イグニッションスイッチを配置する。

■オプションのストリートスタイルパッケージ

ポルシェ『911 GT3 S/C』ポルシェ『911 GT3 S/C』

ポルシェ エクスクルーシブ マニュファクトゥールは、オプションの「ストリートスタイルパッケージ」を用意する。パイロレッドのデコレーショングラフィック、スレートグレーネオのホイール塗装、ビクトリーゴールドのブレーキキャリパーなどが特徴だ。

内装はスレートグレー、ガーズレッド、マグネシウムグレー、カラハリの4色編み込みレザーを採用し、ダークカラーのシフトレバーにはオープンポアラミネートウッド製シフトノブを組み合わせる。

また、リアキャビン用の軽量ストレージボックス(容量80リットル、重量10kg)もアクセサリーとして用意される。

《森脇稔》

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