社外ステアリング交換で何が変わる? 操作性向上のメリットと落とし穴~カスタムHOW TO~

社外ステアリング交換で何が変わる? 操作性向上のメリットと落とし穴~カスタムHOW TO~
社外ステアリング交換で何が変わる? 操作性向上のメリットと落とし穴~カスタムHOW TO~全 7 枚

ステアリング交換は、運転中に常に触れるパーツだからこそ満足度が高いカスタムだ。ただし近年のクルマでは注意点も多い。メリットとデメリットを詳しく解説する。

【画像全7枚】

◆ステアリング交換のメリット

●ドライビングポジションを最適化できる

純正ステアリングは多くの人が運転しやすいよう設計されている。しかしスポーツ走行では、もう少し手前にしたい、シートに合わせてステアリング位置を下げたいと感じることも多い。そこで好みのステアリングと、それを固定するステアリングボスを選ぶことで、自分に合った最適なドライビングポジションを作ることができる。

●操作性の向上が狙える

社外ステアリングには、純正より直径が小さい小径タイプが多い。スポーツ走行ではやや小さめの方が腕を動かす量が少なくて済むため、操作しやすくなる。反面、小さすぎると繊細な操作がしにくくなったり、操作が重く感じられたりすることもある。

そのため、単純に小さくすれば良いわけではない。一般的には直径350mm前後が定番で、小さめが好みなら直径330mmが選ばれることも多い。また、表皮をバックスキン調にしたり、握りやすい凹凸形状を選べたりと、自分の手に合ったモデルを選べるのも魅力だ。

◆ステアリング交換の注意点

メリットの大きいステアリング交換だが、近年は気をつけるべき点も増えている。

●エアバッグが機能しなくなる

アフターパーツメーカー製のステアリングに交換すると、エアバッグは外すことになる。サーキット走行で6点式フルハーネスなどを装着する場合は、そもそもエアバッグを機能させない前提となることもあるが、普段乗りではエアバッグがなくなるのは大きな注意点だ。

以前は任意保険のエアバッグ特約を停止するため、保険会社への連絡が必須だった。しかし最近はエアバッグ特約そのものがほぼなくなっており、手続きが必要になるケースは少ない。ただし、エアバッグを外すと警告灯が点灯し、公道走行がNGになってしまう。そのため、専用のエアバッグキャンセラーを装着することが必須となる。

●ステアリングスイッチが使えなくなる

近年のクルマに備わるオーディオ操作、クルーズコントロール、運転支援システムのスイッチは、社外ステアリングへ交換すると使えなくなる。場合によっては純正メーターの切り替えができなくなることもある。

そこで、いくつかの対策パーツも発売されている。純正ハンドルからスイッチを外して移設するタイプや、純正スイッチに代わるボタンを設置することで、機能を維持したままステアリング交換を可能にする製品が人気を集めている。

◆交換作業は想像以上に難しい

こうしたデメリットはあるものの、常に触れている部分だけに、ステアリング交換は満足度の高いカスタムである。

装着にはハンドルボスが必要になる。ステアリングを車体に固定するボスは車種ごとに異なる。適合品でなければ取り付けできないうえ、作業自体も簡単ではない。現代のクルマには、追従機能付きクルーズコントロールが備わる車種も多い。その場合、ステアリング舵角センサーが装着されている。ステアリング交換時にボスを抜くと、この舵角センサーの位置がズレてしまうことがある。

そうなるとチェックランプが点灯し、追従機能付きクルーズコントロールも使えなくなってしまう。元の位置に戻したり、ディーラーでキャリブレーションをやり直したりする必要があり、想像以上に手間がかかる。

かつては「ステアリングくらいDIYで簡単に交換できる」と思われていたが、それは過去の話だ。現代のクルマではかなり難易度の高い作業になっている。そのため交換作業はプロショップに任せるのがおすすめだ。エアバッグの誤作動を防ぐためにバッテリーのマイナス端子を外す必要もある。安全面を考えても、ぜひプロに作業を依頼したい。

《加茂新》

加茂新

加茂新|チューニングカーライター チューニング雑誌を編集長含め丸15年製作して独立。その間、乗り継いたチューニングカーは、AE86(現在所有)/180SX/S15/SCP10/86前期/86後期/GR86(現在所有)/ZC33S(現在所有)。自分のカラダやフィーリング、使う用途に合わせてチューニングすることで、もっと乗りやすく楽しくなるカーライフの世界を紹介。

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