アウディ、現役引退レーシングカーを販売…需要過熱で納車に遅れも

・アウディスポーツ・レーシングレジェンズの需要が想定を上回り、納車遅れが出ている

・2026年は欧州3カ国4大会に出展し、顧客の初レースも支援する

・CLASS ONE Revivalとル・マン系プロトタイプがコレクターの関心を集めている

アウディ「RS 5 DTM」
アウディ「RS 5 DTM」全 5 枚

アウディスポーツ・レーシングレジェンズは、クラシックカー市場で存在感を強めている。2025年以降、DTMやスポーツプロトタイプの元ファクトリーモデルを販売し、熱心な愛好家の反応が大きいという。

【画像全5枚】

アウディ・スポーツ・GmbHのロルフ・ミヒル取締役は「需要が想定を超え、納車の遅れにつながっている」と述べた。初年度は、DTMクラス1のレアなレーシングカー3台と、LMPプロトタイプ1台を選ばれた顧客に販売できたという。

アウディ「RS 5 DTM」アウディ「RS 5 DTM」

販売実績としては、2013年製のアウディ「R18 eトロン・クワトロ」(LMP1時代)と、クラス1のアウディ「RS 5 DTM」が挙げられ、いずれも1年以内に新オーナーが決まった。現在は、さらなるレーシングカーの準備を進めている。

また、フロリアン・メアーアー(プロジェクトマネジャー)は「CLASS ONE Revivalがクラシックレースを押し上げた」と強調した。1993年から2020年までのクラス1ツーリングカーを対象とする枠で、旧DTM車への需要が強いという。

2026年は、欧州3カ国4大会に初めて参加し、ネットワークづくりや人気車両の展示、顧客の初レース支援を行う。5月8日から10日にかけてドイツのホッケンハイムで開催される「ADACホッケンハイム・ヒストリック」では、アウディスポーツのレーシングトラックと複数の歴史的レーシングカーが共演する。

「CLASS ONE Revival」では、かつてアウディのファクトリードライバーだったマイク・ロッケンフェラーとニコ・ミュラーが走らせたアウディRS 5 DTMが2台参加する。ニコ・ミュラーは自身の元レース車(シャシー番号114)を運転する予定で、同車で2019年と2020年にDTMのランキング2位となった。

アウディ R18 と R8アウディ R18 と R8

7月2日から5日にかけてフランスで行われる「ル・マン・クラシック」は、今年から隔年開催を年1回に切り替える。対象は、1923年から1974年(ル・マン・クラシック・ヘリテージ)または1975年から2015年(ル・マン・クラシック・レジェンド)で、アウディスポーツ・レーシングレジェンズはアウディR18 eトロン・クワトロとアウディR10 TDIを展示する。

8月7日から9日にはドイツのニュルブルクリンクで「ベルモット・オールタイマー・グランプリ」に出展する。8月29日から30日にはオーストリアのレッドブル・リンクで「レッドブル・リンク・クラシックス」が行われ、CLASS ONE Revivalの第4戦を迎える。シーズンプログラムは、スタイリア地方で開催される同イベントで締めくくる。

希少モデルへの世界的な需要が高く、アウディ・インゴルシュタットとネッカーズルムの車両をめぐる再構築と販売計画は、2026年以降にも広がっているという。

《森脇稔》

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