初心者必読! 取り付け作業は「スピーカーを作る」作業、その中身を解説[スピーカー交換丸わかり]

市販「インナーバッフル」の一例(カロッツェリア・UD-K531)。
市販「インナーバッフル」の一例(カロッツェリア・UD-K531)。全 3 枚

「スピーカー」は音の出口だ。ゆえにこれに何を使うかでサウンドが変化する。なので当連載ではこれを純正品から市販品へと交換することを推奨し、その選び方から実行法までを全方位的にガイドしている。今回からは、取り付け作業の内容について説明していく。

【画像全3枚】

◆取り付け作業を入念に行えば「スピーカー」としての完成度が上がる!

さて、カー用のスピーカーは、ホーム用のスピーカーのように買ってきてポンと置けばすぐに音が出せるというものではない。車両への取り付け作業が必要となる。

そしてその取り付け作業には、ある程度手間をかけた方が良い。純正スピーカーを外してそこにそのまま市販品を付け換えれば終わり、というものでもないのだ。

なぜなら、カー用のスピーカーは売られている状態ではまだ半完成品だ。クルマに取り付けて初めてスピーカーとしての体を成す。なので取り付け作業はいわば、「スピーカーを作る」作業となり、スピーカーとしての完成度を上げるためにはより入念に作業を進めるべきだ。

では、取り付け作業においてどのような工程が踏まれるのかを具体的に説明していこう。まずは「ドアスピーカー」(ミッドウーファー)に関してみていこう。

市販「インナーバッフル」の一例(カロッツェリア・UD-K6シリーズ)。市販「インナーバッフル」の一例(カロッツェリア・UD-K6シリーズ)。

◆「インナーバッフル」を用意すれば、これでネジを受けられる!

ドアスピーカーの取り付けにおいてはまず、「インナーバッフル」と呼ばれるパーツの用意がマストとなる。で、これはドアスピーカーの土台となるパーツだ。なお、取り付け性の高さを特長とする製品には取り付け用のスペーサーが同梱されていることもあるが、基本的には付属していないことが多く、別途用意すべきとなる。

では、なぜにこれが必要なのかを詳しく説明していこう。1つ目の理由は、「スピーカーの固定用のネジを受けたいから」だ。というのも純正スピーカーを取り付けるために開けられているネジ穴と、スピーカーのフレームに開けられているネジ穴の位置が一致することはまずない。なのでスピーカーを鉄板に直付けしようとすれば鉄板にネジ穴を開けなければならなくなる。

しかし車両側に開けられているネジ穴の位置に合うインナーバッフルを先に装着しておけば、その前面のどこででもネジを受けられるようになる。

市販「インナーバッフル」の一例(カロッツェリア・UD-K624)。市販「インナーバッフル」の一例(カロッツェリア・UD-K624)。

◆インナーバッフルを使えばすんなり付き、音も良くなる!

続いてインナーバッフルが必要となる2つ目の理由は、「ドアスピーカーを立ち上げたいから」だ。もしもドア内部の鉄板にドアスピーカーを直付けすると、ドアスピーカーの奥側が降りてくる窓ガラスと干渉することが多くなる。しかし立ち上げられれば(浮かせられれば)それを防げる。

そして3つ目の理由は、「ドアスピーカーの足場を固められるから」だ。インナーバッフルを用いることで踏ん張りが効くようになり、磁気回路で生み出された動力エネルギーをロスなく振動板に伝えられるようになる。

さらに4つ目の理由は、ドア内部の鉄板の共振を抑制したいから」だ。ドア内部の鉄板は薄く、ドアスピーカーの裏側から放たれる音エネルギーで簡単に共振してビビリ音を発してしまう。しかしインナーバッフルを用いることでその抑制を期待できる。

今回はここまでとさせていただく。次回はインナーバッフルのいろいろについて説明する。乞うご期待。

《太田祥三》

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