東陽テクニカは、PCBピエゾトロニクス製の高電圧絶縁小型ICP三軸加速度計「HV356A03」と、静電容量型小型DC応答三軸加速度計「3753Aシリーズ」の販売を開始する。
いずれの製品も、EVやPHEVといった電動化車両、およびSDV(ソフトウェア・デファインド・ビークル)など、高度化が進む自動車産業向けに、安全かつ高精度な振動計測を実現するものだ。
三軸加速度計は、対象物の振動をXYZの三軸から同時に測定し、電気信号に変換する計測機器だ。データロガーなどと組み合わせることで振動を数値化でき、車両の耐久性・堅牢性を高める振動試験や、ドライバーが不快に感じる振動・騒音を軽減するための構造解析などに活用されている。
近年、EV・PHEVの開発加速により、自動車の電動化・高電圧化が急速に進んでいる。大容量バッテリーや高出力モータの搭載によってエンジン車とは異なる振動・共振が発生しやすくなっており、より高度な振動測定が求められている。
「HV356A03」は、最大2000VDCまでの高電圧環境下でも振動計測が可能なモデルだ。モータやインバータ、バッテリーなど高電圧コンポーネントの振動計測や、NVH(騒音・振動・ハーシュネス)評価において、実機に通電した状態で安全に使用できる。
サイズは高さ・長さ・幅ともに8.64mmと小型で、非導電性ハウジングを採用しているため、通電したコンポーネントへの直接取り付けが可能だ。既存のデータロガーもそのまま使用できる。
主な仕様は感度10 mV/g、測定範囲±500 g。TEDS対応、耐久性の高いポリマー製ハウジング、二重被覆の一体型ケーブルによる耐摩耗性向上などを特長とする。
「3753Aシリーズ」は、DC(0Hz)から低周波域まで対応できる可変容量(VC)方式のMEMS加速度計だ。定常加速度や低周波振動を含めた計測が可能で、±2g~±40gまでの全5タイプをラインアップする。
重さ12g、サイズは長さ25.4mm×幅19.1mm×高さ8.9mmと軽量・小型で、サスペンションやホイールなどスペースが限られた場所にも設置できる。IP67準拠(防塵・防水)、耐衝撃性能は最大5000gに対応する。
自動車の乗り心地評価のほか、鉄道の走行品質評価、モータースポーツの車体挙動計測、航空・フライト試験、橋梁・建築構造物のインフラモニタリングなど幅広い分野での活用が想定される。
2製品は5月27日(水)から29日(金)にパシフィコ横浜(展示ホール・ノース)で開催される「人とくるまのテクノロジー展 2026 YOKOHAMA」にて国内初展示される。東陽テクニカのブース番号は119番だ。
PCBピエゾトロニクスは1967年に米国ニューヨーク州バッファローで設立された高性能センサーの世界的ブランドで、自動車・機械・防衛・航空宇宙産業を中心に世界50カ国以上での販売実績を持つ。東陽テクニカは同社の日本における総販売代理店として、センサー・加速度計などの販売・展開を手掛けている。




