メインユニットとなる「モニターレス機」は誰向き?[カー用音響機材・チョイスの極意…メインユニット編]

かつてのハイエンド「モニターレスメインユニット」の搭載例。
かつてのハイエンド「モニターレスメインユニット」の搭載例。全 3 枚

カーオーディオシステムのアップグレードを検討するドライバーに向けて、それを実行に移そうとするときに役立つ「製品選定法」をガイドしている当連載。現在は、「メインユニット編」をお届けしている。今回からは「モニターレスメインユニット」について考察していく。

【画像全3枚】

◆かつてはこれがスタンダード。システムの核として高性能なモデルが人気を博す!

さて、ここまでは「ディスプレイオーディオ」と「AV一体型ナビ」について説明してきたが、メインユニットにはもう1タイプある。それがこの、モニターレスメインユニットだ。

ちなみにいうと2000年代の初めの頃までは、これがメインユニットのスタンダードだった。そして当時は「カーオーディオ」がブームともなっていて、音質性能を追求したハイグレードモデルがさまざまなメーカーからリリースされていた。

なお音質性能にこだわったモデルでは、以下の3ポイントが磨かれていた。「CDの信号の読み取り精度」、「内蔵パワーアンプの音質性能」、「サウンドチューニング能力」、これらだ。

つまり「ソースユニット」として、「パワーアンプ」として、「DSP(デジタル・シグナル・プロセッサー)」として高性能なモデルが人気を博していた、というわけだ。

かつてのハイエンド「モニターレスメインユニット」の搭載例。かつてのハイエンド「モニターレスメインユニット」の搭載例。

◆「AV一体型ナビ」の普及、さらには「ディスプレイオーディオ」の登場により…

しかし2000年代の中頃になると「カーナビ」の普及率が高まっていき、ナビを積む場合にはそれと並行してモニターレスメインユニットを搭載するのが難しくなる。かくしてハイエンド・モニターレスメインユニットのユーザー数が減っていく。そしてさらには「純正メインユニット」を外せない車種も増加して、市販メインユニットの愛用者が全般的に減少傾向に陥っていく。

また2010年代に入ると「非ナビ派」の新たな選択肢としてディスプレイオーディオが登場し、これが支持率を高めるにつれてますますモニターレスメインユニットの装着率は落ちていく。

なおそんな中でも少し前までは、「センタークラスターパネルに1DIN分のスペースしか空いていない」場合には、モニターレスメインユニットを選ばざるを得なかったのだが……。

かつてのハイエンド「モニターレスメインユニット」の搭載例。かつてのハイエンド「モニターレスメインユニット」の搭載例。

◆「手軽に音楽が聴けるモデル」が欲しければ、選ぶべきはこれ!

しかしそれも今や昔だ。現在ではディスプレイオーディオの中に本体サイズは1DINというモデルが結構多くある。空きスペースが1DIN分しかない場合でも、他の選択肢が登場している、というわけだ。

とはいえ、敢えてこれを選ぶドライバーはまだ一定数いる。「音楽が聴ければ良い、しかもできるだけ手軽に」、そう考える場合にはモニターレスメインユニットが候補の筆頭として浮上する。

なので現状モニターレスメインユニットは、リーズナブルであることが必要条件となっている。しかしながらその条件から大きく逸脱しない中で高機能であることを特長としているモデルもいくつかある。

というわけで次回は、実際にはどのようなモデルがあるのかを紹介していく。乞うご期待。

《太田祥三》

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