ランチア ガンマ 新型に「HF インテグラーレ」復活、375馬力デュアルモーター搭載で航続676km…パリモーターショー2026

・ランチアの伝説的モデル「HF インテグラーレ」が約30年ぶりに新型ガンマに復活。デュアルモーターで375HP・509Nmを発揮し、0-100km/hを5.1秒でこなす。

・97.2kWhのバッテリーを床下に搭載し、最大航続距離676kmを実現。前後独立した電動モーターによるAWDシステムを採用。

・アクティブサスペンションや鍛造21インチホイール、5つのドライビングモードを装備し、快適性と高性能を両立する。

ランチア ガンマ 新型の「HF インテグラーレ」
ランチア ガンマ 新型の「HF インテグラーレ」全 8 枚

ランチアの伝説的な名称「HF インテグラーレ」が、約30年の時を経て新型『ガンマ HF インテグラーレ』として、パリモーターショー2026で現代に蘇った。

【画像】ランチア ガンマ 新型の「HF インテグラーレ」

■HFとインテグラーレの歴史

「HF」の名称の起源は1951年にさかのぼる。スクーデリア・ランチアが設立され、ジャンニ・ランチアが幸運と勝利の象徴として「走る象」をブランドのエンブレムに採用した。

1960年には、最も忠実な顧客を対象とした「ランチア ハイファイ クラブ」が発足。入会にはランチア車を5台以上所有することが条件だった。

1963年、若きチェーザレ・フィオリオがクラブの一部門からスクーデリアを「スクアドラ・コルセ・ランチア HF」として再出発させ、モータースポーツとの歩みが本格的に始まった。

その後、「フルビア HF」「ストラトス HF」など数々の名車を生み出し、1983年の「デルタ HF」では高性能ランチア車の代名詞となった。

1987年には「デルタ HF インテグラーレ」がデビュー。ラリーで培った四輪駆動技術を市販車に持ち込み、世界ラリー選手権(WRC)コンストラクターズタイトルを6年連続で獲得。ランチアをラリー史上最も成功したブランドへと押し上げた。

■新型ガンマ HF インテグラーレのスペック

ランチア ガンマ 新型の「HF インテグラーレ」ランチア ガンマ 新型の「HF インテグラーレ」

それから約30年後、「ガンマ HF インテグラーレ」がこの2つの象徴的な名称を現代に結びつける。

前後各アクスルに1基ずつ電動モーターを配置するデュアルモーター構成を採用し、最高出力375HP、最大トルク509Nmを発揮。0-100km/h加速は5.1秒(ロールアウト除く)、最高速度は190km/hを実現する。

一方で、車体床下に構造部材として組み込まれた97.2kWhの正味容量バッテリーにより、最大航続距離676kmという高い実用性も確保。バッテリーの低搭載位置は重心の低下にも大きく貢献する。

■デュアルモーターとAWDシステム

ランチア ガンマ 新型の「HF インテグラーレ」ランチア ガンマ 新型の「HF インテグラーレ」

デュアルモーターアーキテクチャーは、ビークル・コントロール・ユニット(VCU)がリアルタイムで前後モーターを制御する。トルクは前後アクスル間で可変配分され、グリップの高い側に瞬時に集中させる仕組みだ。

わずかなホイールスリップを検知すると、数ミリ秒以内にAWDシステムが作動する。通常走行時は前輪駆動のみで走行し、消費電力を抑えて航続距離を最大化する。

また、バッテリー残量90%時に利用できる「ブーストモード」では、追加で25HPを引き出すことが可能だ。

■アクティブサスペンションと鍛造21インチホイール

ランチア ガンマ 新型の「HF インテグラーレ」ランチア ガンマ 新型の「HF インテグラーレ」

HF インテグラーレ専用装備として、可変ダンピング機能付きのアクティブサスペンションを採用。フロントウインドウに搭載した高解像度カメラが最大25m先の路面を走行前にスキャンし、凹凸や不整路面をリアルタイムで解析する。

ボディの4つのセンサーと3つの加速度計が車両の動きを監視し、制御ユニットが各ホイールを独立して制御することで、快適性と安定性を高める。

鍛造21インチホイールも採用。高圧鍛造により、従来の鋳造ホイールより軽量かつ高強度を実現しており、20インチセットと比べて6kg軽い。加速性能、操縦精度、快適性、航続距離の向上に貢献する。

■5つのドライビングモード

ドライビングモードは5種類を用意する。「エコ」は効率優先で、キックダウン時のみAWDが作動。「ノーマル」は日常走行向けのバランス設定。「スポーツ」はアクセル・サスペンション・ステアリングをダイナミック設定にし、AWDを常時作動させる。「コンフォート」はサスペンションを柔らかくしつつカメラの予測読み取りを最大限活用。「4WD」モードは前後50対50の固定トルク配分でAWDを常時作動させ、あらゆる路面で最大のトラクションを発揮する。

《森脇稔》

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホシノインパル、新型日産『セレナ』『ルークス』エアロパーツを同時発売、スポーティさと存在感を追求
  2. カッコよすぎる! 三菱『パジェロ』新型に3ドアがスタンバイ…エボリューションか?
  3. 【レスポンス読者試乗会】乗って初めて見えた、4組の試乗者が語る日産『エクストレイル』のリアルPR
  4. 往年の急行追体験---東海&エキスポこだま 12月5日出発
  5. 無限、『シビックタイプR』用セミバケットシート「MS-T」発売、FL5/FK8両対応で35万2000円
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. EU「欧州製EV」優遇へ、産業加速法を審議---売れるEVと売れないEV
  2. スカニア、中国で新事業開発組織「VNBC」設立…電動・自動運転輸送を加速へ
  3. 【セミナー見逃し配信】※プレミアム・法人会員限定 欧州自動車産業の次の一手、欧州の現場で何が起きているのか~EV減速局面・SDV/AIへの移行・中国勢の浸透~
  4. インド国産化の進め方、事業の核の築き方【インド・新自動車大国の素顔】
  5. 【ホンダ スーパーワン】CMFで“刺激”表現、『N-ONE e:』との同時開発だからこそできた差別化とは
ランキングをもっと見る