純正カーオーディオシステムの音に不満を抱いているドライバーは、意外と多くいる。もしもそう思っていながらもそれを改善する方法が分からないというのなら、当連載の各記事を参考にしてほしい。ここでは、全国の有名専門店に取材して、初級音質向上プランを紹介している。
今回は、静岡県藤枝市にて店舗を構える気鋭ショップ、『ウィステリア』の大塚さんに話を訊いた。
◆リーズナブルなアンプDSPがさまざま登場し、導入のハードルが一層低下!
早速『ウィステリア』の大塚さんに、音を良くしたいと言って来店する入門者にどんな提案をすることが多いのかを訊ねると……。
「最近は、パワーアンプ内蔵DSPの導入をご提案することが多くなりました。昨今、アンプDSPは価格が下がっていますので、導入のハードルも下がっていますし。
もちろんスピーカー交換も有効ですので、そこから始められる方も少なくないです。しかし音の変わり幅がより大きいのは、パワーアンプ内蔵DSPの追加の方です。皆さま、音が良くなったと驚かれますし、ここまで変わるのならさらにスピーカーを換えたらどうなるのかと、その先にも期待されます。
パワーアンプ内蔵DSPを追加することで音が良くなる理由は、以下のとおりです。まず、タイムアライメントという機能の効果が大きいです。これを活用することですべてのスピーカーから等距離の場所にいるかのような状況を作り出せますから、ステレオの仕組みが正しく作用して目前にリアルな音像が浮かびます」
プラグアンドプレイの製品群。
◆この10年でイコライザーは大幅に進化。これを使いこなさない手はない!
「そして、イコライザーが使えることでも大きな効果を得られます。というのも車室内は狭いので、周波数特性が乱れがちです。窓ガラスや内装パネルに音が反射するなどして、音源どおりの音色ではなくなってしまうんです。しかしイコライザーを駆使すれば、その弊害を修正できます。
ちなみに私は、タイムアライメントよりむしろ、イコライザーを使えることの方が利点として大きいと思っています。実際、この10年、15年でイコライザーは相当に進化しました。これはつまり、メーカーが当機能の必要性を重んじているからこそだと思います。
であるならなおさら、当機能を使いこなさない手はないと思います。ですので当店では、高度な測定器を使ってイコライザーを詳細に設定しています。結果、どんなジャンルの音楽でも一層良い音で楽しめますし、楽曲の感動力も上がります」
カロッツェリア・TS-C1740S◆アンプDSPのお薦めは『PLUG&PLAY1080』。コスパが高く音も良い!
「パワーアンプ内蔵DSPのお薦めは、プラグアンドプレイの『PLUG&PLAY1080』(税込価格」12万6500円)です。当機はコスパが高いです。コントロールできるch数も内蔵パワーアンプのch数も十二分に確保されていて、そして素の音質性能も良好です。音色がきれいなんですよ。さらには筐体もコンパクトなので、インストール性も高いです。
なおアンプDSPの追加と併せてスピーカー交換まで行えれば、得られる満足度はさらに高まります。その場合には、組み合わせるスピーカーはリーズナブルな機種でも良いと思います。例えばカロッツェリアの『Cシリーズ』のモデルでしたら、製品代は3万円台とお手軽です。
またはもう1グレード上げて5万円台くらいの海外モデルを選ばれても良いと思います。エントリー機でも純正スピーカーとの性能差は顕著ですが、せっかくですのでこのくらいのモデルにまで手を伸ばされると、長くお使いいただけます。
お近くでしたらぜひ、お気軽にお越しください。さまざまなご提案ができると思います。お待ちしています」




