スズキ「鈴鹿8耐」に向け社内壮行会、鈴木社長「カーボンニュートラルに勝つ」と檄

「チームスズキCNチャレンジ」鈴鹿8耐参戦に向けた社内壮行会を実施(6月19日、スズキ歴史館)
「チームスズキCNチャレンジ」鈴鹿8耐参戦に向けた社内壮行会を実施(6月19日、スズキ歴史館)全 18 枚

スズキは6月19日、浜松市の本社に隣接するスズキ歴史館で、7月の鈴鹿8耐レースに参戦する「チームスズキCNチャレンジ」の壮行会を実施。社員で構成されたチームメンバーに対し、鈴木俊宏社長は「カーボンニュートラルに勝つ、ということにチャレンジしてほしい」と檄を飛ばした。

【画像】19日にスズキ歴史館でおこなわれた壮行会の様子

スズキは、環境負荷の低い燃料やタイヤ、車体パーツなどのサステナブルアイテムを全面に使ったマシンで戦う「チームスズキCNチャレンジ」として、2024年から鈴鹿8耐に参戦。初年度から8位入賞と健闘した。2年目となった2025年は転倒トラブルがあり33位の結果に。それでもトップ集団に引けを取らないタイムを計測しており、今年への期待が高まっている。

「チームスズキCNチャレンジ」はスズキの社員で構成されるのが特徴。社内公募で選ばれた新たなメンバーを加え、環境負荷低減のさらなる推進と走行性能の向上を高いレベルで両立することを目指す。レースで培われた技術を製品へとフィードバックさせることを見据え、サステナブルアイテムの適用範囲を拡大しながら、8時間の耐久レースに三たび挑戦する。

左から水野涼選手、津田拓也選手、佐原伸一プロジェクトリーダー、伊勢敬二輪事業本部長、鈴木俊宏社長左から水野涼選手、津田拓也選手、佐原伸一プロジェクトリーダー、伊勢敬二輪事業本部長、鈴木俊宏社長

19日、終業後のスズキ歴史館には、鈴木社長をはじめ、チームスズキCNチャレンジのライダーやメンバー、そしてチームを応援する社員たちが集結。同じ社員で結成されたチームとあって、応援にも力が入る。走行会では、スズキブルーのバナーへの寄せ書きや記念撮影などをおこない、チームの活躍を祈願した。

鈴木社長は、「3年目は、カーボンニュートラル(CN)チャレンジのゴールって何なんだというのを意識してもらいたい」とチームメンバーにメッセージを送った。

「結果として勝ちに行くというのは大切かもしれないが、何に勝つのか。目の前のレースに勝つのか、あるいはカーボンニュートラルチャレンジということでサステナブルな世界の勝者になるのか。レースの中でどういうことやっていったらいいのか、どういうところがまだ足りないのか、ここは達成できたよね、というようなところをしっかりと認識してもらうことで、カーボンニュートラルに勝つ、ということにチャレンジしてほしい」

「カーボンニュートラルにチャレンジしていき、何年後か先にしっかりと結果を出すんだいうことで取り組んでもらえたらありがたいと思う。ぜひチーム一丸となって、チャレンジしてもらうということをお願いしたい。頑張ってください」(鈴木社長)

「カーボンニュートラルに勝つ、ということにチャレンジしてほしい」と話したスズキ鈴木俊宏社長「カーボンニュートラルに勝つ、ということにチャレンジしてほしい」と話したスズキ鈴木俊宏社長

鈴木社長からの激励を受けたプロジェクトリーダーの佐原伸一氏は、「性能はもちろん、環境負荷低減、両面でまとめて、環境性能としてポテンシャルを上げつつ、日々壁を乗り越えながら一歩ずつ進んでいる。特に今年は、この8耐からベースマシンを新型の『GSX-R1000R』に切り替えていく。高いポテンシャルを期待できるのと同時に、一方ではセッティングをやり直さなければいけない部分もあって、ある意味生みの苦しみも味わってきた。今年は、去年も走ってくれた津田拓也選手、エティエンヌ・マッソン選手に加えて、水野涼選手を加えた非常に強力なチーム体制で戦うことができるということで、非常に自分自身のレースウィークを楽しみにしている」と現時点での手応えを語り、同じ社員チームへの応援を呼びかけた。

また、3人目のライダーとして5月に起用が発表された水野選手は、全日本ロードレース「JSB1000」のトップライダーで、イタリアのバイクメーカー「ドゥカティ」で活躍している。チームスズキCNチャレンジでの参戦は初となるが、チームに入って一番に感じたのが「スズキという企業の看板を背負っている、という責任感」だったという。

その上で、「必ずスズキという名前が目に入るところにある。レースをやっていると当たり前に感じてしまうところはあるが、企業を背負って活動できるというのは、なかなかないこと。まずはそこに改めて感謝しなければいけないし、スタッフ1人1人も含めて、この大きい企業の看板を背負っているというのを改めて再認識してもらって、自分たち1人1人がスズキを代表するスタッフとしてプロの仕事ができるように、またそれをレース結果に結びつけられるように、自分たちライダー含め頑張っていきたいと思う」と、意気込みを語った。

「2026 FIM世界耐久選手権『コカ・コーラ』鈴鹿8時間耐久ロードレース 第47回大会(鈴鹿8耐2026)」は、鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で7月3日から5日に開催される。

「チームスズキCNチャレンジ」鈴鹿8耐参戦に向けた社内壮行会を実施(6月19日、スズキ歴史館)「チームスズキCNチャレンジ」鈴鹿8耐参戦に向けた社内壮行会を実施(6月19日、スズキ歴史館)

《宮崎壮人》

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. BYDの軽EV『ラッコ』、発売1週間で741台を販売 東福寺社長「12月末までに1万台に」
  2. 初代より軽い? 次期スズキ『アルト』は500kg台が目標
  3. 日産『キャシュカイ e-POWER』、無給油で1980km走行…ギネス世界記録を達成
  4. ホンダ『ZR-V』と『シビック』の1万4730台をリコール、座席が保安基準に不適合
  5. 自動車7社4~6月期決算、トヨタ、ホンダ、スズキ3社最高益、スバルは最終減益[新聞ウォッチ]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 自動運転開発の分野で高まるNVIDIAとAWSの存在感、日本メーカーは中国のスピード感に対抗できるのか【AWS オートモーティブ AI イノベーション フォーラム】
  2. KYB、パワースポーツ車両向けEPSを米ポラリス社のオフロードビークルに展開
  3. BYD12万人の技術力と日本市場への本気度、補助金逆風下「ラッコ」の戦略とは…BYD Auto Japan 東福寺厚樹 代表取締役社長[インタビュー]
  4. 機械式駐車場の最適化コンサル、マンション管理組合向けに新サービス開始…さくら事務所
  5. 大和ハウスベンチャーズ、自動運転幹線輸送のT2に出資…レベル4実現へ
ランキングをもっと見る