スピーカーを強固に支える「インナーバッフル」、音が良いのは?[カー用音響機材・チョイスの極意…パーツ&部材編]

市販「インナーバッフル」の一例(カロッツェリア・UD-K6シリーズ)。
市販「インナーバッフル」の一例(カロッツェリア・UD-K6シリーズ)。全 3 枚

カーオーディオシステムのアップグレードに興味を持つドライバーに向けて、その思いを実行に移そうと思ったときに役立てていただこうと、「製品選定法」を全方位的に解説している当連載。今回からは新章に突入し、「周辺パーツ」や「取り付け部材」について説明していく。

【画像全3枚】

◆「インナーバッフル」を使えば、この前面のどこででもネジを受けられる!

今回は、「スピーカー交換」をするときに必要となる「インナーバッフル」について説明していく。

最初にこれが何なのかを説明しておこう。これはすなわち、「ドアスピーカー」の土台となるパーツだ。で、これが必要となる理由は大きく3つある。

まず1つ目は「ネジを受けられるようにするため」だ。取り付けるドアスピーカーのネジ穴の位置と「純正スピーカー」のネジ穴の位置とが合致することはまずない。しかし取り付けネジ穴の位置が純正のネジ穴の位置と合致するインナーバッフルを用意して取り付ければ、その前面のどこででもネジを受けられるようになる。

そしてこれが必要となる理由の2つ目は、「スピーカーを立ち上げたいから」だ、もしもドアスピーカーを鉄板に直付けするとドアスピーカーの奥側が降りて来る窓ガラスと干渉しやすくなる。でもインナーバッフルを使えばそうなりにくくなる。

市販「インナーバッフル」の一例(カロッツェリア・UD-K128)。市販「インナーバッフル」の一例(カロッツェリア・UD-K128)。

◆インナーバッフルは2タイプある。「市販品」と「ワンオフ品」!

さらに3つ目の理由は「ドアスピーカーの足場を固めたいから」だ。インナーバッフルを使用することで踏ん張りが効くようになり、振動板を動かそうとするエネルギーをロスしにくくなる。また、鉄板の強度も上がって共振しにくくなる。

かくしてスピーカー交換をする場合にはインナーバッフルの使用がマストとなるわけだが、さて、どんなインナーバッフルを使えば良いのかというと……。

なおこれにはタイプ違いが大きく2つある。1つは「市販品」で、もう1つは「ワンオフ品」だ。つまり前者は、カーエレクトロニクスメーカーやカーオーディオ製品のディストリビューター等からリリースされている汎用品で、後者は「カーオーディオ・プロショップ」にてあつらえられる一点物のことを指す。

それぞれのメリットは以下のとおりだ。市販品は取り付け費用を抑制できることが利点だ。一方ワンオフ品は音的なアドバンテージを発揮することがメリットだ。取り付ける車両とドアスピーカーのそれぞれにジャストフィットするものを用意できるので、インナーバッフルが果たす役割をよりしっかり果たせるようになり、音的にも良い結果がもたらされることとなる。

市販「インナーバッフル」の一例(カロッツェリア・UD-K534)。市販「インナーバッフル」の一例(カロッツェリア・UD-K534)。

◆リーズナブルなのは「木製タイプ」。音的に有利なのは「金属製タイプ」!

なお、市販品も大きく2タイプに分類できる。1つが「木製タイプ」で、もう1つが「金属製タイプ」だ。

で、リーズナブルなのは木製タイプだが、音的に有利なのは金属製タイプの方だ。こちらの方が強度が高く、そして耐久力もある。

ただし、金属製タイプは汎用度が落ちる場合が多い。木製タイプならその前面のどこででもネジを受けられるが、金属製タイプの場合は、あらかじめ開けられている穴でしかネジを受けられない場合が多いのだ。

ちなみに、金属製タイプの汎用度を高めるためのアタッチメントも存在する。または、加工して対応しているショップもある。コストは上がるが策を講じれば汎用度は上げられる。

今回は以上だ。次回は「デッドニング部材」について説明する。乞うご期待。

《太田祥三》

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