ドゥカティ『デスモ 450 EDS』が発表された。同社初のモダン・エンデューロモデルとして、7月より欧州の一部ドゥカティ・ディーラーで販売が開始される予定で、その後世界各国へ展開される。
デスモ450 EDSは、ドゥカティ『デスモ450 MX』をベースに開発されたエンデューロ専用モデル。クラス唯一のデスモドロミック・バルブ駆動システムを採用した排気量449.6ccの単気筒エンジンが搭載されており、低・中回転域での力強いトルク特性と高回転域までのスムーズな吹け上がりが両立されている。
エンジンはエンデューロ向けに大幅な再設計が施されている。450 MXより2mm小さい42mm径スロットルボディ、専用カムシャフト、圧縮比を抑えたピストン、専用エグゾーストシステム、フライホイールおよびクランクシャフトまわりの慣性を高めたコンロッドアッセンブリーが採用されている。トランスミッションにはエンデューロ専用設定の6速ギアボックスが組み合わされ、1速はよりローギアードに、6速はハイギアードに設定されている。
ドゥカティ デスモ 450 EDS
冷却システムにはひし形形状のラジエーターが引き続き採用され、従来比6.5%広い放熱面積が確保されている。内蔵電動ファンにより、低速走行時にも継続的な冷却が維持される。
フレームはアルミニウム製ペリメーター・フレームをベースに、エンデューロ用途向けにエンジンマウント部が改良されている。部品点数はわずか11点で、競合モデルのおよそ半分に相当する。フレーム重量は9kg未満に抑えられている。
サスペンションはアステモ(ショーワ)との協業で開発された。フロントフォークは49mm径インナーチューブと310mmストロークを備え、エンデューロ世界選手権で複数回優勝したアントワーヌ・メオをはじめとするテストライダーの知見が反映されている。リアにはプログレッシブリンクに取り付けられたショーワ製フルアジャスタブル・モノショック(301mmトラベル)が装備されている。
ドゥカティ デスモ 450 EDSブレーキシステムはブレンボとの協業によるもので、フロントに2ピストン・フローティングキャリパー、リアに1ピストン・キャリパーが装備されている。ガルファー製ブレーキディスクはフロント260mm、リア240mmだ。
ホイールはメッツラー製6デイズ エクストリーム・タイヤを装着した21インチフロント/18インチリアの組み合わせ。燃料タンクは8.5Lのアルミニウム製で、ナチュラルカラーにより燃料残量の目視確認が可能だ。
オフロード認定ディーラーで装着可能なドゥカティ・パフォーマンス・レーシングキット(公道走行不可)を装着することで、エンデューロ専用設定のドゥカティ・トラクション・コントロール(DTC)が使用可能となる。DTCは4段階の介入レベルを備え、ジャンプ時など介入不要な状況では自動的に作動が解除される。レーシングキットにはエグゾーストシステム、吸気系コンポーネント、専用エンジンマッピングのほか、ローンチ・コントロール、エンジン・ブレーキ・コントロール(EBC)、クイックシフター・アップも含まれる。各種設定はWi-Fiモジュールを介してX-Linkアプリから変更できる。
ドゥカティ デスモ 450 EDSメンテナンスには「MIDサービス」と「FULLサービス」の2種類が設定されている。専用アルゴリズムが走行状況に基づいてエンジン負荷指数をリアルタイムで算出し、メンテナンススケジュールが自動更新される仕組みだ。ピストン交換は90~120時間ごと、エンジンフルオーバーホールを含むFULLサービスは180~240時間ごとが目安となる。
アクセサリーとして、アクラポビッチ製フルエキゾーストシステムやチタン・スリップオンサイレンサー、ブレンボ製レーシングキャリパーなどがドゥカティ・パフォーマンス・カタログに用意されている。ドゥルーディ・パフォーマンスとの共同開発によるテクニカル・アパレル・コレクションも展開される。
なお、カラーはドゥカティ・レッドの1色。




