製造現場の目視検査をAIで支援、「OPEN Vision Core」発表へ…ものづくりワールド東京 2026

「OPEN Vision Core」のロゴ
「OPEN Vision Core」のロゴ全 1 枚

オープングループの子会社、オープンは、7月1日(水)~3日(金)に東京ビッグサイトで開催される「第38回 ものづくりワールド東京」に出展する。

同展示会に合わせ、新製品『OPEN Vision Core(オープンヴィジョンコア)』を初めて発表・展示する。

「第38回 ものづくりワールド東京」は、RXジャパン合同会社が主催する製造業向けの展示会だ。ロボット・自動化、生成AI活用・DX推進、フィジカルAI、保全DXなどをテーマにした講演や、13の構成展を開催する。開発・製造期間の短縮やコストダウン、工場の省エネ・自動化などのアイデアを見つけられる場となっている。

オープンは「計測・検査・センサ展」エリアのブース(小間番号:S3-27、南1ホール)に出展する。

OPEN Vision Coreは、製造現場における「目視判断」をAIで支援・強化する製品だ。韓国のONE AI株式会社との協力により実現した。ONE AIのペク代表は2025年までインテルでアジア統括チーム長を歴任しており、同製品はインテルが提供するエッジAI技術をプラットフォームとして採用している。

工場内の画像をAIが確認し、外観検査・作業ミス検知・数量確認など幅広い業務の効率化が可能だ。

開発の背景には、製造業が抱える人材不足・熟練技術者の高齢化・生産性向上・品質維持といった課題がある。加えて、現場設備との接続性、閉域環境への対応、リアルタイム処理、システム連携の複雑さといったAI・デジタル技術活用の障壁を解消することも目的としている。

製品の特長は大きく4点ある。

1点目は「精度・誤検知」への対応だ。現場データを使った追加学習・チューニングを内製化で継続できる独自のMLOps(AIの継続的な育成・運用システム)を提供し、確認業務の精度を実用レベルまで引き上げる。

2点目は「コスト」だ。脱GPUにより低コストを実現する。オープンヴィノ(OpenVINO)を活用し、既存のインテルPC(CPU/iGPU)で高速推論を行うことで初期投資を抑え、トータルコストの最適化に貢献する。

3点目は「セキュリティ・通信」だ。オンプレミス構成でデータを外部に出さず、オフライン動作により通信制約のある環境でも安定稼働が可能だ。

4点目は「運用定着」だ。オープンが現場目線の運用設計・教育と内製化を伴走支援し、現場主導での継続運用定着を目指す。

適用できる業務は、目視検査・NG品再チェック候補表示・バーコードやOCRによる確認・棚入れ間違い防止・手挿入作業ミス検知・リール数や残数把握・設備・環境モニタリング・故障予兆やライン停止削減など多岐にわたる。

導入効果としては、AIによる判定でばらつきを抑えた業務品質の向上、閉域環境でのセキュアなAI活用、保守運用コストを抑えた複数業務への横展開、そして導入後も継続的な伴走支援によるPoC(概念実証)で終わらない現場定着が期待できる。

なお、同ブースではAIエージェントサービス『OroSee(オロシー)』も展示する。OroSeeは業務の整理・可視化から改善ターゲットの特定までを自動化するサービスだ。

《森脇稔》

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