BRJは、新世代マイクロモビリティ『TOCKLE(トックル)』の実証実験を静岡県掛川市で開始した。
トックルは三輪電動シートボード、電動キックボード、電動アシスト自転車の3種類で構成される次世代マイクロモビリティだ。
■「カケガワ de チョイノリ!」の概要
掛川市は「掛川100景」の取り組みを通じ、市内の魅力的な場所・人・物・事を市民や観光客に知ってもらう活動を進めている。
今回の実証実験「カケガワ de チョイノリ!」は、市民や観光客の利便性向上、二次交通の充実、地域資源の発信と生涯学習の推進を目的としたものだ。掛川城や大日本報徳社などの地域資源を巡る新たな移動手段として、環境負荷の低い交通手段の導入を目指す。
実証実験の期間は10月18日(日)まで。利用可能時間は5:00~21:00で、基本料金は10分200円(税込)。配置場所は掛川市役所、掛川駅北口・南口、掛川こだわりっぱ、掛川森林果樹公園で、順次拡大が予定されている。
■安全へのこだわり
BRJがトックルの展開で最も重視するのが「安全」だ。その取り組みは3つの柱からなる。
第1に、地方を中心とした展開だ。バスや鉄道の赤字・減便・運転手不足により、地方の交通は存亡の危機に立たされている。トックルはこうした「交通空白」の解消を目指す。地方は都市部と比べて交通量が少なく道幅にも余裕があるため、安全に運用しやすいという利点もある。
第2に、ジオフェンシング機能の搭載だ。GPSで走行エリアを検知し、特定のエリアに入ると車両を自動停止させる。侵入禁止エリアは自治体が地域の実情に応じて柔軟に設定できる。
第3に、夜間運用の全面禁止だ。電動モビリティ業界では夜間が稼ぎ時とされているが、飲酒後の利用リスクも指摘されている。BRJは利益よりも安全を優先し、全地域で夜間の運用を行っていない。
■導入・検証実績
トックルはすでに東京都立川市(2021年10月~)、千葉県流山市(2022年8月~)、福岡県福岡市(2024年7月~)に導入済みだ。
また、山梨県甲府市、佐賀県佐賀市、千葉県大多喜町、高知県室戸市、茨城県日立市、長野県長野市・佐久市など複数の自治体で導入に向けた検証が進んでいる。
BRJの宮内秀明 社長は、社会人としてのキャリアを物流トラックのドライバーとしてスタートし、約10年にわたる経験の中で交通事業者の安全への真摯な姿勢を学んだ。その経験がトックルの事業展開における安全最優先の姿勢に反映されている。
BRJは「人と街に感謝される未来の公共交通を創る」をビジョンに掲げ、次世代モビリティのシェアリング事業・レンタル事業・地域交通ソリューション事業を展開している。




