北米EVメーカー、ヴァレオの次世代コーナーレーダー採用…前世代比50倍の解像度を実現

ヴァレオ 次世代レーダー
ヴァレオ 次世代レーダー全 1 枚

ヴァレオ(Valeo)は、北米の電気自動車(EV)メーカーから先進安全技術に関する新規契約を獲得したと発表した。

ヴァレオは、同メーカーのL2+およびL3自動運転システム向けに、ハードウェアと組み込みソフトウェアで構成される次世代コーナーレーダーを提供する。

■前世代比50倍の解像度を実現

今回採用された最新世代のレーダーは、前世代の50倍の解像度を備える。自動緊急ブレーキ(AEB)、レーンキープ・アシスト(LKA)、セーフエグジットプロテクション(SEP)など、命を守るために不可欠な機能を実現するよう設計されている。

さらに、OTA(オーバーザエアー)アップデートに対応しており、将来的にOEMが「アイズオフ」機能などを追加することも可能だ。

ヴァレオ・ブレイン・ディビジョンのマーク・ブレコーCEOは「前世代の50倍の解像度を持つこの技術は、統合の柔軟性と低消費電力に対するOEMのニーズを満たすとともに、高度な駐車機能をサポートする。この新規契約は、この地域におけるヴァレオの『エレベート2028』成長目標に沿ったものだ」と述べた。

■モジュール設計で幅広い自動運転レベルに対応

ヴァレオのレーダープラットフォームは、最大限のモジュール性を実現するよう設計されている。OEMはハードウェアの複雑さを増すことなく構成をカスタマイズでき、エントリーレベルから自動運転レベル3までの運転・駐車機能を提供できる。

NCAPの5つ星評価の取得を可能にし、一般安全規制(GSR)の要件も満たしている。

■フロントレーダーとコーナーレーダーで360度の状況認識を実現

ヴァレオのレーダーファミリーは、高感度・高性能コンピューティング・統合AIを組み合わせ、車両の認識性能を高める。

フロントレーダーは最大250m先の危険を検出でき、トンネルや悪天候などの困難な環境でも高い干渉堅牢性を発揮する。ディープラーニングベースのフュージョンにも対応し、将来の集中型AIソフトウェア・スタックへの対応も見据えている。

コーナーレーダーセンサーは、死角検出、レーンチェンジ・アシスト、リア・クロス・トラフィック・アラート、高度な駐車機能などを担い、低速走行時の安全な取り回しを支援する。

■ヴァレオの概要

ヴァレオは電動化・先進運転支援システム・ライティング・ソフトウェアの分野で技術的リーダーシップを持つ企業で、パリ証券取引所に上場している。2025年の売上高は209億ユーロ。2026年2月26日時点で約10万人の従業員を擁し、29カ国に149カ所の生産拠点、59カ所の研究開発センター、19カ所の物流プラットフォームを展開している。

《森脇稔》

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