ロールスロイス『ファントム』、1台限りの「レガッタ」はヨットレースをオマージュ…グッドウッド2026で初公開へ

ロールスロイス『ファントム レガッタ』
ロールスロイス『ファントム レガッタ』全 10 枚

ロールスロイスモーターカーズは、『ファントム』をベースにした1台限定のビスポーク コミッション『ファントム レガッタ』を、7月9日に開幕するグッドウッド フェスティバル オブ スピード2026で初公開すると発表した。

【画像】ロールスロイス『ファントム レガッタ』

本作は、英国南海岸のレーシングヨットと、毎夏ソレント海峡で開催されるレガッタ、でも歴史ある「カウズ ウィーク」へのオマージュとして制作された『ファントム エクステンデッド』だ。

これらの海域は、ロールスロイスの現在の本拠地があるグッドウッド エステートからも望むことができる。また、同ブランドの共同創業者であるサー・ヘンリー ロイスが愛した邸宅「エルムステッド」が、本拠地からわずか約13km(8マイル)の沿岸の村、ウェスト ウィタリングに位置していることとも深く結びついている。

■エクステリア:海岸の色彩

ロールスロイス『ファントム レガッタ』ロールスロイス『ファントム レガッタ』

外装は、深みのあるマリンカラー「レガッタ ブルー」と、ヨットの船体が水面と接するラインを想起させる「イングリッシュ ホワイト」による手作業の2トーン仕上げを採用した。

22インチのフルポリッシュ ディスクホイールは、その鏡面仕上げがレーシングヨットの磨かれたスチール製ウインチを想起させる。

■インテリア:帆を張ったヨットのように

ロールスロイス『ファントム レガッタ』ロールスロイス『ファントム レガッタ』

内装のカラーコンセプトは「帆を張ったヨット」。深い青の海を表すフロントのネイビー ブルー レザーと、帆布と航跡を想起させるリアの「グレース ホワイト」で構成される。

シートとドアのパイピング、コントラスト ステッチ、ステアリングホイールは両トーンで仕上げられ、RRモノグラムは澄んだ内海の色を表す「トゥルケーゼ(ターコイズ)」で刺繍されている。

ベニヤには「ピアノ ミロリ」と「オープン ポア ロイヤル ウォールナット」を組み合わせ、ウォーターフォール、リアドア、ピクニックテーブルトップにサテン仕上げで手作業で施した。

ピクニックテーブルの仕上げだけで約120時間の精密な職人技を要した。テーブルはヨットのデッキをイメージし、同一の木材から切り出した16枚の「板」で構成。木目の均一性を保つため中央から外側へ手作業で張り合わせ、ブックマッチ効果を実現している。板と板の間には幅わずか2mmの「ブラック ボリバル」材を1本の木から切り出して継ぎ目なく配置し、デッキのコーキングを表現した。

■インテリア ディテール:海の工芸

ロールスロイス『ファントム レガッタ』ロールスロイス『ファントム レガッタ』

内装の中心となるのは、車幅全体に広がる手描きのギャラリーアートワーク「ウォーターカラー」だ。ブランド専属アーティストが特別開発した絵の具を使い、オープンポアの木製基材に制作。波と水面の動きを表現するため、2週間にわたって数多くのテストパネルで色と塗布方法を試行・調整しながら新たなブレンド技法を開発した。

スターライト ヘッドライナーは、ワイト島周辺の渦巻く潮流にインスパイアされたパターンデザインで、1307個のファイバーオプティックの「星」を手作業で配置したビスポーク仕様。イルミネーテッド ドアもこれを補完する。

さらに、各「アイボール」エアベントには地理座標が刻印されており、ベントを前方に傾けたときのみ確認できる隠し仕様となっている。助手席側にはグッドウッド ハウスの座標、運転席側にはロールス・ロイス本拠地の座標が刻まれており、2点は約1.6km(1マイル)以内に位置する。この細部により、ファントム レガッタはその誕生の地に永遠に結びついている。

《森脇稔》

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