遡ればもともとミニバンとして誕生したのがプジョー『5008』。そして2017年導入の2代目からは初代の3列/7座のレイアウトは踏襲しつつ、時流に乗ったSUVスタイルへと一新。今年2月、日本市場に投入された3代目は、SUVとしての2代目ということになる。
【画像】プジョー5008 GT HYBRID アルカンターラパッケージ
◆“毎日が非日常感覚”のインテリアも超モダンで心地いい
今でも街中で先代を見かけるとスマートな外観に目が行くが、新型はここ最近のプジョーの流儀でまとめられた一種ミステリアスなフロントマスクが存在感を放つ。
ただ外観デザイン上の見せ場は“ほぼすべて”で、ディテールにしろ外板の面構成にしろ、十分に凝ったもの。が、決してこれ見よがしではなく、むしろ控えめですらあるところはデザインのセンス、力量によるものというべきか。
プジョー5008 GT HYBRID アルカンターラパッケージ
一方で“毎日が非日常感覚”のインテリアも超モダンで心地よく、心弾ませてくれる。よく見るとインパネから浮かせて見えるように備わる湾曲した21インチパノラミックカーブドディスプレイと、各種機能の選択用に物理スイッチの代わりに置かれた細長いタッチスイッチ(i-Togglesと呼びひとつひとつのボタンのサイズは十分な大きさ。配置する機能は好みで設定できる)が新しい。
ただシフトスイッチについてはミニサイズであることを念頭に置いておきたい。
プジョー5008 GT HYBRID アルカンターラパッケージ◆速度を上げると味わえるプジョーらしいフラットライド
シートは1~3列ともクッションのしっかりとした硬さを感じる。2列目は40:20:40で左右席の着座感を重視している。
サードシートは人の大人にはスペースは欲張っていないが(写真では我が家の柴犬のシュンを座らせた)、2列目シートは前方にハネ上がる仕組みのため(150mmのスライドも効く)、3列目へは床にしっかりと足をのせながら乗り込めるようになっている。
プジョー5008 GT HYBRID アルカンターラパッケージパワートレインは1.2リットルの3気筒ターボにモーターと6速デュアルクラッチトランスミッションを組み合わせたもの。1740kg(定員乗車では2125kgになる)の車重ながらまったく不足なしの走りっぷりを披露してくれる(とくにスポーツモードなら十二分な加速すら可能だ)。
乗り味は低速では案外と引き締まって感じるものの、ひとたび速度を上げるとプジョーらしいフラットライドが味わえる。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。




