いすゞ、路線バス「エルガ」シリーズを改良…安全装備拡充とEV寒冷地対応を強化

・エルガ・エルガミオにフロントブラインドスポットモニターや電動パーキングブレーキなど新たな安全装備を採用し、事故予防に貢献する。

・4HK1エンジンの改良と低転がり抵抗タイヤの組み合わせにより、全車型で2025年度重量車燃費基準(JH25)に適合した。

・エルガEVは寒冷地仕様オプションを新設定し、充電口を後面へ移設するなど利便性を向上させた。

いすゞの路線バス「エルガ」シリーズ
いすゞの路線バス「エルガ」シリーズ全 1 枚

いすゞ自動車は7月27日、大型路線バス『エルガ』、中型路線バス『エルガミオ』、バッテリーEV(BEV)フルフラット路線バス『エルガEV』を改良し、発売した。

エルガおよびエルガミオでは安全装備の拡充と快適性の向上を図り、エルガEVでは寒冷地仕様オプションを新たに設定することで、より幅広い運行環境への対応を実現した。

◆エルガ・エルガミオの主な改良点

車両前方の歩行者や自転車を検知する「フロントブラインドスポットモニター」と、交差点での右左折時に横断歩行者や車両を検知する「交差点警報」を新採用した。発進時や交差点通過時の安全運転を支援し、事故の予防に貢献する。

また、ドライバー異常時対応システム(EDSS)と連動する電動パーキングブレーキ(EPB)を採用した。EDSSによる車両停止後、自動でパーキングブレーキが作動し、停止後の安全性向上に貢献する。

エルガのみの装備として、ホイールナットの緩みに起因する異常な回転むらを検知し、車輪脱落に至る前にドライバーへ注意喚起を行う「車輪脱落予兆検知システム」を搭載した。

4HK1エンジンの燃焼性能の最適化や吸排気系の改良により、燃費性能とトルク性能を向上した。低転がり抵抗タイヤとの組み合わせにより、エルガ・エルガミオ全車型で2025年度重量車燃費基準(JH25)に適合した。エルガのBR5カテゴリー(路線バスの14t超16t以下)においては、基準値を5%上回る燃費性能を実現している。

あわせて、車外騒音規制(UN-R51-03 Phase3)にも対応した。

運転席まわりには7インチメーターディスプレイを採用し、視認性を向上した。ステアリングスイッチ付きステアリングホイールにより操作性も改善している。また、外気導入クーラーを採用し、車内換気性能を向上させた。

◆エルガEVの主な改良点

寒冷地での大型EV路線バス需要に応えるため、プレヒーターを採用した寒冷地仕様オプションを新設定した。暖房性能の向上と冬期の航続可能距離の改善に寄与する。

充電口については、並列駐車時の充電のしやすさを考慮し、車両左側面から後面へ移設した。また、保安基準の一部改正に対応するため、車両前部・側面・後部にEV識別ラベルを追加した。

◆代表車型

エルガの代表車型は型式「2WG-LV290N5」で、4HK1-TCHエンジン(230PS)・6速ATを搭載したノンステップ路線都市型。エルガミオの代表車型は型式「2WG-LR290J6」で、4HK1-TCSエンジン(208PS)・6速ATを搭載したノンステップ路線都市型。エルガEVの代表車型は型式「ZAC-LV828L1」で、フルノンステップ路線都市型となっている。

《森脇稔》

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