「マツダスポーツの聖地」東京・深川にブランド拠点オープン、都市圏で“特化型ディーラー”注力へ

MAZDA HERITAGE SPACE FUKAGAWA
MAZDA HERITAGE SPACE FUKAGAWA全 28 枚

マツダは7月30日、東京都内のディーラー「関東マツダ深川店」をリニューアル。マツダのモータースポーツ文化を受け継ぐ、ブランド体験拠点「マツダ・ヘリテージ・スペース・フカガワ」を新たにオープンした。

【画像】関東マツダ深川店にオープンした「ヘリテージ・スペース」

◆モータースポーツ文化を軸とした特化型店舗

マツダは、ブランド価値経営実現のための国内構造改革を進めており、そのひとつが販売網の再編だ。特に、都市圏重点エリアでの国内事業構造改革を重要課題として掲げる。都市圏では安定需要が見込まれる一方、その他の地域では人口減少が想定され2極化が進む。現在でも都市圏での販売は販売のおよそ50%を占めており、今後もその比率は上昇することが見込まれるという。

マツダは都市圏に特化した新世代店舗を増やすことで、顧客接点の創出、ブランド体験価値の提供をめざす。国内ブランドビジネス統括本部の三浦忠本部長は、「お客様の購買行動の変化により販売整備以外の体験価値、独自価値が求められている。既存店舗を含め、遠くても来たくなるような独自価値を提供する店舗作りを進めている」と説明する。

マツダが掲げる国内構造改革マツダが掲げる国内構造改革

「独自価値の提供」については、関西マツダ守口店では「カスタム」に特化した店舗を、東海マツダ大慶橋店ではオープンスポーツカー『ロードスター』専門店を、東海マツダ緑店はアウトドア専門店とするなど、クルマの販売だけでない個性的なディーラーをつくりあげることで、“そのお店”に行く理由やきっかけづくりをおこなっている。

今回オープンした深川店の「ヘリテージ・スペース」は、マツダがこれまで取り組んできたモータースポーツ文化を軸とした店舗づくりとし、マツダファンだけでなくレースに興味がある人たちに向け、サーキット走行のためのアドバイスや、カスタム、ドレスアップの相談ができる店舗となる。

MAZDA HERITAGE SPACE FUKAGAWAMAZDA HERITAGE SPACE FUKAGAWA

専門スタッフには、マツダのレース活動に携わってきた人材をふくめ2名が常駐。矢野宏和店長は、「部品や架装、クルマに触れながらお話ができるこの環境ならではの、他店舗では味わえないコアな体感をできる、そんな空間を提供していく」と意気込みを語る。

◆“ミスター・ル・マン”が聖地と語る深川店

このヘリテージ・スペースの運営には、マツダ車専門のチューニングパーツブランド「オートエクゼ」が深く関わる。オートエクゼの社長、寺田陽次郎氏は長年に渡りマツダ車でレース活動をおこなってきた伝説のドライバーだ。世界的な耐久レース「ル・マン24時間」には20年以上参戦を続け“ミスター・ル・マン”の愛称でも知られる。

そんな寺田氏がマツダオート東京(当時)に就職し、マツダスポーツ相談室に配属され、顧客向けの車両チューニングをおこなった場所がこの深川店だった。「正真正銘、ここが初めてチューニングを始めた場所。ここが聖地かもしれない」と寺田氏は振り返る。

“ミスター・ル・マン”ことオートエクゼの寺田陽次郎社長“ミスター・ル・マン”ことオートエクゼの寺田陽次郎社長

「オートエクゼも連綿と、私がマツダが好きで、ロータリーが好きで、そのファイティングスピリットを引き継いでいる会社。決してモータースポーツが販売を支えるとは思わないが、(一部を)支えているのも事実。モータースポーツのお客様は“濃い”。その濃さを利用して、このパーツを深川の営業に役立ててほしいという思いから、社長にお願いしショールームの開設に至った」(寺田氏)

ヘリテージ・スペースでは、マツダのモータースポーツ活動の歴史を振り返ることができるほか、オートエクゼパーツの展示、モータースポーツ関連グッズの販売、カスタム車両の展示だけでなく、イベントスペースとしての活用も見込む。毎月第一土曜日には広島のマツダミュージアムと中継をおこない、開発者たちによるトークライブを開催。今後は、地域とのコラボレーションイベントや、パートナー企業と連携したポップアップストアの開設など、マツダを起点とし、人と人とがつながるコミュニティづくりをおこなっていくとした。

関東マツダ 深川店
東京都江東区冬木21−25

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《宮崎壮人》

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