【シトロエン e-C3 新型試乗】シトロエンらしさにあふれた、ノンストレスなBEV…島崎七生人

シトロエン e-C3 MAX
シトロエン e-C3 MAX全 23 枚

シトロエン『e-C3』の“始動”は、電源ボタンではなく、ステアリングコラムのキーシリンダーにブレードを差し込み、キーを奥まで捻って行なう。すると車載の12VバッテリーによりEVシステムが起動し“READY”に。BEVとしては何とも古風であり新鮮だ。

【画像】シトロエン e-C3 MAX

e-C3はプレーンでシンプル指向だ。何でもステランティス・グループ内の最新だがベーシックな位置づけのプラットフォームを基礎としているのだそう。

◆しなやかなフラットライドと、安心感のあるスタイリング

シトロエン e-C3 MAXシトロエン e-C3 MAX

ちなみに同じ成り立ちで去年10月に発表されたハイブリッド版のC3とは車重で200kg違い、車検証上ではe-C3 MAX:1470kg、前/後=820/650kg、C3 MAX:1270kg、前後=830/440kgとなっている。

そんなe-C3に試乗して実感したのは“実用コンパクトなシトロエンらしさ”。実は過日ハイブリッド試乗の機会があり、この時の個体の走行距離が3100km程度だった。そのためもありとくに乗り心地に関して、シトロエンとしてはスパッと引き締まった印象をもった。

ところが今回のe-C3ときたら(笑)、試乗車を借り受け乗り始めた最初から(ハイブリッドよりおよそ1000km走行距離は少なかった)、低速からのホクッとしたタッチの路面とのコンタクトの優しさ、しなやかなフラットライド、タイヤの接地感の高さ、安心感のあるステアリングの操舵感など、かなりの好印象だった。

◆シトロエンらしい世界観の乗り味

シトロエン e-C3 MAXシトロエン e-C3 MAX

乗り味は、前述の車重の差も乗り心地にいい方向に効いていそう。さらに1名乗車か前席2名+シュン(柴犬)かの違いでも、人(や犬)の同乗で、明らかによりシットリとフラットで洗練された乗り味に変化することもわかった。

その上でe-C3の場合、ハイブリッドのようなエンジンまわりのメカノイズ、振動とは無縁な分、静粛性が高く、それがスムースな乗り味との“合作”で、よりシトロエンらしい世界観を演出。15mm厚のウレタンを用いているというシートも、極上な後席はもちろん前席も心地いい着座感が味わえる。

定格出力53.0kW、最高出力83kW、最大トルク125Nm、WLTCモードの一充電走行距離は388km。数日間の試乗で、BEVとしての実用性、使い勝手は日常をメインにたまに遠出を楽しむような使用パターンであれば、ストレスを感じずに使えそうだと思った。

シトロエン e-C3 MAXシトロエン e-C3 MAX

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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