二輪車エンジンはなぜ個性的なのか、ヤマハ元技術者が約150台を解説

スズキ GSX-R750(1985年)
スズキ GSX-R750(1985年)全 8 枚

グランプリ出版は、井坂義治著『二輪車のメカニズムと魅力』を発行した。ヤマハで数々の新技術を開発してきたエンジニアが、エンジンを中心とした二輪車のメカニズムと技術の進化を解説する。約150台の二輪車を取り上げ、それぞれの特徴にも迫る。

【画像全8枚】

二輪車は、エンジンによって走行性能や乗り味が大きく変わる。馬力当たりの重量が軽いため、エンジン性能が走行性能に与える影響も大きい。

また、二輪車用エンジンは吸気・排気系を含めて一体で開発され、トランスミッションなども一体構成となることが大きな特徴だ。新規車両の開発に合わせて新しいエンジンが開発される場合も多く、自動車に比べてエンジンの種類が多いという。

二輪車用エンジンは排気量当たりの出力が高く、回転レスポンスも速い。一方、二輪車では走りの「感性」が重視されるため、単に高性能であるだけではなく、他では得られない楽しさや乗りやすさ、使いやすさなども求められる。

さらに、エンジンの搭載位置などが車両の走行特性に影響する。このため、エンジンは単なる動力源ではなく、車体を含めた車両全体との関係を考えて開発する必要がある。

ホンダ・スーパーカブC100(1958年)ホンダ・スーパーカブC100(1958年)

本書では、こうした二輪車用エンジンならではの特徴を踏まえ、技術がどのように進化してきたのかを紹介する。対象はエンジン単体にとどまらず、入口となる空気吸入部から吸排気系、クラッチ、ミッション、動力伝達部まで幅広い。

あわせて、多様な設計思想から生まれた約150台の二輪車を紹介。それぞれが持つ個性や特徴を、エンジンと関連技術のメカニズムから解説している。

著者の井坂義治氏は、ヤマハで数々の新技術を開発してきたエンジニア。二輪車の走行性能や乗り味、楽しさがどのような技術によって生み出されてきたのかを、技術者の視点から伝える内容となっている。

ホンダ・バリエ(1977年)ホンダ・バリエ(1977年)

二輪車のメカニズムと魅力
技術者が語る - その進化と個性の創造
著者:井坂義治 (いさか・よしはる) 
発行:グランプリ出版
体裁:A5判・並製・344ページ
定価:3080円(本体価格2800円+消費税10%)

目次
第I章 レースで躍進した日本メーカー
第II章 エンジンを高機能化する動弁装置
第III章 エンジン性能を高める吸・排気系技術
第IV章 効率の良い機械式有段変速・減速機技術
第V章 エンジン性能を引き出す無段変速機技術
第VI章 高出力を実現した2サイクルエンジン技術
第VII章 魅力向上技術
第VIII章 エンジンを進化させる加工・材料技術
第IX章 二輪車市場の拡大
参考資料・資料協力・参考文献

『二輪車のメカニズムと魅力』『二輪車のメカニズムと魅力』

出版・編集関連事業に携わる方々へ:御社で発行されるモビリティ(自動車、モーターサイクルなど)関連書籍・雑誌を当編集部までお送りください。『レスポンス』サイト上にて紹介いたします。送り先は「〒164-0012 東京都中野区本町1-32-2 ハーモニータワー17階 株式会社イード『レスポンス』編集部」。

《高木啓》

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産『スカイライン』次期型、公式ティザー情報のその先…新型車スクープ記事ベスト5 2026年上期
  2. トヨタ車専用「USBカーチャージャー」発売、2ポート2台同時に急速充電
  3. ランボルギーニ『レヴエルト』、高性能な「SV」が8月14日デビュー…ホッケンハイムリンクで市販車最速ラップ
  4. 三菱『デリカD:6』予想CG公開! PHEVを採用? D:5の進化のゆくえ
  5. 軽EV『ラッコ』、発売2週間で累計受注1000台突破…BYDの日本導入モデル最速ペース
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 自動運転開発の分野で高まるNVIDIAとAWSの存在感、日本メーカーは中国のスピード感に対抗できるのか【AWS オートモーティブ AI イノベーション フォーラム】
  2. KYB、パワースポーツ車両向けEPSを米ポラリス社のオフロードビークルに展開
  3. 神奈川個人タクシー、電脳交通のクラウド配車システム「DS」導入…S.RIDEとUberにも対応
  4. 機械式駐車場の最適化コンサル、マンション管理組合向けに新サービス開始…さくら事務所
  5. ジョイフル本田、宇都宮店にソーラーカーポート設置…ホームセンター業界最大級の発電容量1126.4kW
ランキングをもっと見る