ヘネシー・スペシャル・ビークルズは、新型ハイパーカーのヘネシー『ブラックバード』を米国で発表した。実車は8月14日、「ザ・クエイル」で初公開される予定だ。
ヘネシー・ブラックバード
ブラックバードは、航空宇宙産業からインスピレーションを得た自然吸気・マニュアルトランスミッション搭載のツーリングハイパーカーだ。感情的なつながり、ドライビングへの没入感、そして長距離走行での実用性を重視するドライバーのために開発された。伝説の偵察機ロッキード「SR-71ブラックバード」にインスパイアされており、複雑化・デジタル化・ハイブリッド化が進む現代のハイパーカーに対するオルタナティブとして位置づけられている。
ブラックバードは、『ヴェノムGT』、『ヴェノムF5』に続くヘネシー・スペシャル・ビークルズ製ハイパーカーの第3弾だ。ヴェノムF5が速度・パワー・強烈さの限界を追求したのに対し、ブラックバードはドライバー・マシン・路面の間の「つながりの質」を中心に設計されている。自然吸気エンジン、6速ゲート式マニュアルトランスミッション、後輪駆動、軽量カーボン構造、そしてスクリーンのないコックピットがその哲学を体現する。
ヘネシー・ブラックバード心臓部には、イルモア・エンジニアリングと共同開発した新設計の自然吸気6.2L V8エンジンを搭載する。目標出力は800~850hp、最高回転数は9000rpm以上。0~60mph(約97km/h)加速は2.5秒、最高速度は220mph(約354km/h)を目指す。専用設計のフルカーボン製タブ、カーボンファイバーボディ、目標重量3000lbs(約1360kg)以下、アダプティブサスペンション、ABS、トラクションコントロール、ミシュラン・パイロット・スポーツ・カップ2タイヤを採用する。
SR-71の影響はネーミングにとどまらない。ブラックバードの低く長いスタンス、整然としたボディサーフェス、シャープなボディサイドのチャインライン、そしてアクティブ式バーティカルスタビライザーが航空宇宙的なデザイン言語を体現する。スタビライザーは71mph(約114km/h)で自動展開し、±71度の角度で作動する。
エキゾーストには、1947年10月14日に音速を初めて突破したベル X-1航空機のエキゾースト形状からインスパイアされたダイヤモンド型クワッドエキゾーストを採用。フォーミュラワンにインスパイアされたサイドポッドや、LMP1にインスパイアされたウイングレットも備える。
ヘネシー・ブラックバードコックピットはアナログファーストの哲学に基づき、インフォテインメントスクリーン、デジタルディスプレイ、ステアリングホイールボタンを排除。大型アナログ式中央タコメーターを視覚・感情的な焦点として配置する。
ツーリング性能も重視されており、1日800miles(約1290km)以上の走行を想定した設計だ。ガルウイングドア、ヴェノムF5より広いキャビン、4つのカップホルダー、機内持ち込みサイズのキャリーバッグ2個分の荷物スペースなどを備える。
世界限定71台、税抜き価格250万ドルから。テキサスで設計・製造され、2029~2030年の顧客向け生産開始を予定している。8月14日にカリフォルニア州で開催される「ザ・クエイル」で初公開を果たす予定で、すでに生産台数の3分の2以上が割り当て済みだ。




