Ken Okuyama Cars『kode89』を世界初公開、限定8台、初年度分は売約済み

Ken Okuyama Cars『Kode89』と奥山清行氏
Ken Okuyama Cars『Kode89』と奥山清行氏全 19 枚

カーデザイナー奥山清行氏が率いる「Ken Okuyama Cars(ケン・オクヤマ・カーズ)」は8月16日、北米モントレー・カー・ウィークのクライマックスを飾るペブルビーチ・コンクール・デレガンスのコンセプトローンにおいて、最新フラッグシップモデル『Kode89』を世界初公開した。

【詳細画像】Ken Okuyama Cars『Kode89』

これに先立つ8月13日には、17マイル・ドライブなどの景勝地をコンクール・デレガンス参加車両が走り抜けるツール・デレガンスにも特別参加し、サプライズのプレビューを実施した。

Ken Okuyama Cars『Kode89』と奥山清行氏Ken Okuyama Cars『Kode89』と奥山清行氏

◆1989年へのオマージュ

モデル名の「89」は、1989年のイタリアや日本の自動車業界の熱気を現代に再現するというテーマを表している。近年のギミックに頼ったデザインを排し、シンプルで力強い形を追求した。

ボディサイズは全長4611mm、全幅1996mmに対し、全高はわずか1139mm。極端なまでに低く広いプロポーションが特徴で、1980~90年代のスーパースポーツが持つモダンでシンプルなテイストを体現したとしている。

◆オリジナルシャシーとV12エンジン

Ken Okuyama Cars『Kode89』Ken Okuyama Cars『Kode89』

エンジニアリング面の最大の特徴は、新規開発されたオリジナルシャシーだ。アルミスペースフレームにミッドマウント縦置き12気筒というアーキテクチャーを自社ファクトリーで製造する。

奥山氏は「カーボン・モノコック全盛の現代にあえてアルミフレームを採用したのは、路面と対話できるしなやかなフィーリングを追求したからだ。最新技術で十分な剛性を確保しつつ、極めて軽量なフルカーボンファイバーのスキンを纏わせることで理想的な運動性能を実現した」と説明する。

Ken Okuyama Cars『Kode89』Ken Okuyama Cars『Kode89』

アルミフレームの採用は、カーボンファイバーが抱える製造時の環境負荷やリサイクルの難しさへの対応という観点からも、ケン・オクヤマ・デザイングループのサステナビリティ方針に合致するとしている。

また、このシャシーは特定のエンジンユニットに依存せず、世界中の様々な名作エンジンを縦置きにレイアウトできる柔軟性も持つ。

◆標準仕様は5.4リットルV12、5.9リットルの特別ユニットも

Ken Okuyama Cars『Kode89』Ken Okuyama Cars『Kode89』

標準仕様は5.4リットル自然吸気V12エンジン(最高出力540hp/7000rpm、最大トルク569Nm/5000rpm)。さらなる刺激を求めるオーナー向けには、日本の名門チューナーが手掛ける5.9リットルの特別なV12ユニットも用意され、標準比40%増の出力を発揮する。

トランスミッションは6速マニュアルを組み合わせる。車重は1300kg台に収まり、軽快なドライビングプレジャーを追求した。タイヤはフロント235/30 R20、リア295/30 R20を採用する。

ケン・オクヤマ・カーズはすでに気化水素を燃料とする内燃水素エンジンを商品化しており、Kode89を含む全ラインナップに対応可能だ。市街地では水素燃料によるゼロCO2走行、オープンロードやサーキットではガソリン走行をスイッチひとつで切り替えられるバイフューエル・システムも選択できる。

◆限定8台、初年度分は売約済み

Ken Okuyama Cars『Kode89』Ken Okuyama Cars『Kode89』

Kode89はブランドのフラッグシップとして限定8台が生産される予定だ。今回ペブルビーチで公開された第1号車を含む本年生産分の2台はすでに売約済みとなっている。

仕様はスパルタンなものからラグジュアリーなものまで、カーコンシェルジュとのカウンセリングを通じて決定される「フューオフ」方式を採用する。

ケン・オクヤマ・カーズは、ピニンファリーナでエンツォ・フェラーリをはじめ多くのスポーツカーのデザインを手掛けた奥山清行氏が率いる日本唯一のコーチビルダーだ。山形に自社工場を構え、2008年のジュネーブモーターショーでデビューした『k.o7』を皮切りに、『Kode57』、『Kode61バードケージ』などのワンオフ車を生み出してきた。

《レスポンス編集部》

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