自動車設計を高速化するAIソリューション、JDSCが「Co-design engine」初公開へ…オートモーティブワールド秋2026

新ソリューション「Co-design engine(超高速仮説思考エンジン)」のイメージ
新ソリューション「Co-design engine(超高速仮説思考エンジン)」のイメージ全 1 枚

JDSCは、製造業の設計・開発プロセスにおける設計調整と合意形成を支援する新ソリューション「Co-design engine(超高速仮説思考エンジン)」を、オートモーティブ ワールド[秋]2026で初公開する。

本ソリューションは、システムズエンジニアリングとAIを融合し、意匠・空力・熱・回路など複数の専門領域や、OEMとサプライヤーなど組織・企業をまたぐ複雑な設計調整を高速化するものだ。

従来、ベテラン人材の勘や経験に依存していた設計判断の根拠を定量化・構造化することで、属人化の解消と開発リードタイムの短縮を同時に実現する。今回は自動車開発における「意匠×空力×熱」の領域で提供を開始し、今後は製造業全般や複雑な物理・機能トレードオフを伴うさまざまな産業への展開を予定している。

■開発の背景

顧客ニーズの多様化、製品ライフサイクルの短縮、カーボンニュートラル対応、サプライチェーンリスクの高まり、グローバル競争の激化など、製造業を取り巻く環境は急速に変化している。

特に自動車業界では、設計上流における意思決定の精度が下流工程の手戻りやコスト増大に影響を及ぼす。一方、熟練人材の減少により、個人の勘や経験に依存した従来型の開発プロセスは限界を迎えつつある。

JDSCはこうした構造的課題に対応するため、異なる専門領域の要求を整理し合意形成へ導く熟練技術者の判断プロセスを、独自の「調停プロトコル」として構造化した。この調停プロトコルとAIを融合することで、複雑な技術トレードオフの整理と意思決定を支援する本ソリューションを開発した。

■今後の展開

JDSCは導入時の課題整理から、各企業・各領域に合わせた調停プロトコルの構築、システムへの実装、導入後の運用・改善まで一貫して支援する。今後は自動車分野で培った知見をもとに、重工・プラント・化学・建設・まちづくりなど複数の専門領域が関わる産業への展開を進める方針だ。

《森脇稔》

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