15年ものパリダカ参戦で培った“理想の4WD”、三菱『パジェロ・エボリューション』【懐かしのカーカタログ】

三菱 パジェロ・エボリューション 当時のカタログ
三菱 パジェロ・エボリューション 当時のカタログ全 7 枚

三菱『パジェロ・エボリューション』の発売は、2世代目の終盤、1997年10月。この時、翌年の「1998パリ~ダカールラリー」を控え、参戦車両のベース車として開発される予定も併せて発表された。

【画像】三菱 パジェロ・エボリューション 当時のカタログ

ちなみに1997年は、パリダカ参戦12年目の篠塚健次郎が、日本人初の総合優勝を果たした年でもあった。

三菱 パジェロ・エボリューション 当時のカタログ三菱 パジェロ・エボリューション 当時のカタログ

“理想の4WDを目指し、15年にわたるパリ~ダカール・ラリーへの挑戦から得たノウハウとテクノロジーを、熱い情熱とともに注入。「走る、曲がる、止まる」というクルマ本来の走る機能を、地球上のあらゆる極限のステージで鍛えあげた”とは、カタログに記された一節。パジェロでしか書けない文面だ。

搭載エンジンは新開発で、当時三菱独自のだった可変バルブタイミングリフト機構、可変吸気システムを備えた3.5リットルMIVEC DOHCエンジンの6G74型を搭載。280ps/35.5kg-mの性能を発揮し、これに5速MTまたはINVECS-IIスポーツモード5ATが組み合わせられた。

三菱 パジェロ・エボリューション 当時のカタログ三菱 パジェロ・エボリューション 当時のカタログ

駆動方式にはスーパーセレクト4WDを採用し、ヘリカルギヤ式LSDにビスカスカップリングを加えたハイブリッドLSDも装着していた。

サスペンションは本格オフロード4WDタイプ初の4輪独立式。フロントがダブルウイッシュボーン、リアにコイルスプリング(ベース車はトーションバー式)を採用。トレッドは1590mmに拡大(フロント+125mm/リア+110mm)。

三菱 パジェロ・エボリューション 当時のカタログ三菱 パジェロ・エボリューション 当時のカタログ

さらにロールセンター高がベース車の361mmから200mmに低められたほか、ホイールストロークもフロント240mm、リア270mmとし(圧側/伸び側ともにベース車+15mm)、スタビライザー径も20mmから26mmに変更するなどスペックも専用化された。

アルミボンネットフードを採用するなどしたボディの、迫力のある専用デザインも印象的なものだった。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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