マツダのモータースポーツブランド「マツダスピリットレーシング」が、次の市販モデルに向けて動き始めている。市販時期については、2027年前半にも投入される可能性があるとスクープ班には情報が入っている。
すでに『マツダスピリットレーシング・ロードスター』が商品化される中、次の候補として注目されるのが、『マツダ3』をベースとした高性能モデル『マツダスピリットレーシング3』だ。
◆マツダ3をベースとしたスポーツモデル
マツダはこれまで『マツダスピリットレーシング3コンセプト』を公開し、マツダ3をベースとしたスポーツモデルの可能性を提示してきた。
さらに2026年のスーパー耐久シリーズには『マツダスピリットレーシング3フューチャー・コンセプト』を投入した。「SKYACTIV-D 2.2」エンジンを搭載し、リニューアブルディーゼル燃料やマツダ独自の車載CO2回収装置などを実証するレース車両で、市販型そのものではない。いっぽうで、マツダ3を舞台にマツダスピリットレーシングの技術開発が続けられている。
マツダスピリットレーシング3フューチャー・コンセプト
◆標準型マツダ3より低くワイドなデザイン
そこでスクープ班は、マツダスピリットレーシング3市販版の姿を予想し、CGで制作した。コンセプトカーのイメージを残しながら、市販車として成立する現実的なスタイルを狙った予想だ。
フロントにはブラックメッシュの専用グリルを配置し、バンパー左右のインテークを拡大。ピアノブラック仕上げのフロントリップを組み合わせ、標準型マツダ3より低くワイドに見える表情とした。
足元には19インチ級のブラックホイールと赤いブレーキキャリパーを装着。車高は標準車から約20mmローダウンする想定とし、サイドスカートや小型リアスポイラーなども追加した。
マツダ3 標準型◆マツダ3ラインアップの性格が変わる
マツダ3は現行世代が2019年に登場したマツダの世界戦略車だ。「魂動デザイン」を進化させたスタイリングや走行性能を特徴とするいっぽう、現在の日本仕様には、ホンダ『シビックタイプR』やトヨタ『GRカローラ』のような本格的なハイパフォーマンスモデルは設定されていない。そこにマツダスピリットレーシング3が加われば、ラインアップの性格は大きく変わることになる。
マツダでその前例となるのが、すでに市販されているマツダスピリットレーシング・ロードスターだ。通常モデルに加え、200台限定の「12R」では2.0Lエンジンの出力を200psまで高め、レカロ製フルバケットシートなどを採用。スーパー耐久で培った技術を市販車へ還元するという、マツダスピリットレーシングの方向性を示している。
マツダスピリットレーシング3 市販型の予想CG◆300ps級を狙うのか、それとも?
では、マツダスピリットレーシング3のパワートレインはどうなるのか。
入手した情報では、候補のひとつとして、海外仕様のマツダ3に設定されてきた2.5L直列4気筒ガソリンターボをベースに、専用チューニングを施す案があるという。さらに、高性能ブレーキや専用シート、強化サスペンションなどを組み合わせる可能性もある。
仮に2.5Lターボを採用するなら、シビックタイプRやGRカローラと同じ300ps級を狙うのか。それとも絶対的な最高出力ではなく、レスポンスやシャシー性能を重視した“マツダ流”のスポーツモデルとするのかが注目される。
マツダスピリットレーシングは、ロードスターで「レースで磨いた技術を市販車へ」という流れを具体化した。次の舞台がマツダ3となれば、マツダの高性能ハッチというポジションを担うモデルとして注目を集めそうだ。




